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2025年7月26日

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令和7年 喜多方市がオンライン診療導入支援で最大4万円補助、タブレット購入を医療機関に後押し

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令和7年 喜多方市医療機関等オンライン診療用情報通信機器購入補助金

喜多方市では、地域の医療サービスをより柔軟でアクセスしやすいものとするため、市内の医療機関および薬局を対象にオンライン診療やオンライン服薬指導の実施に必要な情報通信機器の購入費用を一部補助する制度を設けています。この制度は、市が推進するオンライン診療支援事業の一環として位置付けられており、地域住民が自宅にいながら診療や服薬指導を受けられる環境整備を加速させるものです。対象となるのは、市内に所在する病院、診療所、薬局で、制度を利用することで最大4万円までの補助が受けられます。

この補助金の対象となるのは、オンライン診療やオンライン服薬指導に必要なパソコンまたはタブレット端末で、附属するマイクやヘッドセット、ルーターなども含めて補助の対象とされています。購入は令和6年4月1日以降のものであることが条件で、補助率は購入費の2分の1以内、補助金の上限は令和7年4月以降の申請から4万円と明確に定められています。申請は一度限りとなっており、購入日(支払日)から6か月以内に行う必要があるため、申請タイミングには十分な注意が必要です。

市では、よりスムーズなビデオ通話環境の整備を促すため、使用するタブレットには「FaceTime」アプリとの親和性が高いiPadを推奨しています。これにより、診療や服薬指導時における音声・映像の安定性が確保されるとともに、患者との円滑なコミュニケーションが実現されます。なお、スマートフォンや通信契約、保険・補償費用などは補助対象外となっており、公的な制度であることから透明性が高く、明確な範囲で支援が実施されます。

申請時には、購入したタブレットやパソコンの領収書やその内訳、購入者の通帳の写しなどの提出が必要であり、実際に補助対象となる機器を持参して設定状況の確認も求められます。これは市が実際にオンライン診療環境として適切かどうかを確認するための措置であり、質の高い医療サービスの提供体制づくりの一環です。書類審査を経て市から交付決定通知が送られた後、指定された口座に補助金が振り込まれます。

また、この制度を利用する医療機関や薬局にはいくつかの遵守事項も設けられています。まず、オンライン診療を実施する際には厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」など関連する通知内容を順守する必要があります。同様に、オンライン服薬指導を行う場合にも「オンライン服薬指導の実施要領」を基準とした運用が求められます。さらに、市は制度を利用する医療機関や薬局の情報をホームページ等で公開する方針であるため、その同意も必要です。対象となる医療機関や薬局には、患者への周知を積極的に行っていただくことも求められています。

今回の補助制度は、医療機関や薬局がデジタル化に取り組むきっかけとなるだけでなく、都市部と地方部の医療格差の是正にもつながると期待されています。とりわけ高齢者や子育て世帯など、通院が難しい市民にとっては、在宅での医療相談や薬の説明を受けられるという安心感が生まれることになります。また、医療機関にとっては患者の幅を広げるだけでなく、感染症流行時における安全な診療手段としての確保という意味でも、導入効果は大きいと考えられます。

制度を活用することで、医療従事者は新しい診療スタイルを確立するための技術環境を整えることができ、市全体としてもデジタルヘルス分野への積極的な取り組みをアピールできる場面が増えることになるでしょう。市と医療現場が連携し、安心して医療を受けられる地域づくりを推進するための一手として、本補助制度の活用が期待されています。

⇒ 詳しくは喜多方市のWEBサイトへ

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