2025年8月3日
労務・人事ニュース
食材料費支援に最大5,000円!令和7年 横手市が介護施設等に緊急支援金
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「夜勤なし」/准看護師/特別養護老人ホーム/デイサービス/グループホーム/介護施設
最終更新: 2025年8月2日 23:02
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「駅チカ」/正看護師/特別養護老人ホーム/介護施設/夜勤なし
最終更新: 2025年8月2日 23:02
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「駅チカ」/准看護師・正看護師/内科/小児科/消化器内科/クリニック
最終更新: 2025年8月2日 23:02
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移動なし施設内訪問看護のお仕事/即日勤務可/土日祝休み
最終更新: 2025年8月3日 09:34
令和7年 横手市 介護保険施設等物価高騰対策事業費補助金
物価の上昇が続く中、高齢者福祉を支える現場では、日々の運営にかかるコスト増加が大きな課題となっています。横手市ではこのような実情を受け、介護保険施設等に対する食材料費の一部を補助する「横手市介護保険施設等物価高騰対策事業」を実施することを発表しました。今回の補助金制度は、特に令和7年4月から9月の半年間における食材購入費用の負担を軽減するための緊急的な支援措置であり、施設の経営安定と入所者の生活の質を守ることを目的としています。
補助の対象となる施設は多岐にわたり、入所系、複合系、通所系のそれぞれに応じた補助額が設定されています。入所系施設においては、介護老人福祉施設や認知症対応型共同生活介護施設、特定施設入居者生活介護などが対象となり、定員1名あたり5,000円の支援が行われます。また、小規模多機能型居宅介護などの複合系サービスでは、宿泊サービスの定員1名あたり5,000円、通いサービスの定員1名あたり1,650円の補助が提供されます。さらに、通所介護や通所リハビリテーションなどの通所系サービスにおいても、定員1名あたり1,650円が支給される仕組みとなっています。
この補助金制度は、コスト増が直接経営に影響を与える中小規模の福祉事業所にとって非常に重要な意味を持ちます。特に食材料費の高騰は、施設運営における固定的な支出の中でも調整が難しい項目であり、物価の急上昇に柔軟に対応するための支援が求められていました。今回の横手市の取り組みは、そのニーズに応える形で実施されるものであり、制度活用による経営安定化が期待されます。
申請手続きにおいては、原則として電子媒体での提出が求められます。電子申請によって事務処理の迅速化を図る一方で、申請者と補助金の振込先口座名義が異なる場合には、委任状を紙媒体で提出する必要があります。この委任状には押印が必須とされており、提出先は横手市役所の市民福祉部まるごと福祉課・介護保険係となります。申請書類は、横手市の公式ホームページにて配布されており、申請と実績報告が一体化された書式が用意されているため、準備にかかる手間も軽減されています。
申請の受付期間は令和7年8月1日から8月31日までの1か月間に設定されており、期間中であれば対象施設は随時申請が可能です。なお、補助対象となるのは令和7年4月から9月までの食材料費に限定されているため、申請時には対象期間内の実績を正確に記録し、報告書へ反映させることが求められます。
福祉現場では、物価上昇に加え、人件費の上昇やエネルギーコストの増加といった複合的な課題に直面しています。そのような中で今回の支援策は、限られた財源の中でも的を絞った支援を行うことで、実効性を高める狙いがあります。特に高齢者の食事は健康維持に直結する重要な要素であり、食材の質を落とさずに日々の提供を継続するためには、自治体の支援が欠かせません。
この取り組みは、行政が現場の実情に即して柔軟に対応している好例であり、他自治体にとっても参考となる施策です。今後も物価の動向に応じた継続的な支援が望まれる中、福祉の現場が安心して運営できる環境づくりが求められています。対象となる施設はこの機会を逃さず、早めの申請準備を行うことが重要です。
⇒ 詳しくは横手市のWEBサイトへ