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2024年5月1日

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AIの急速な進化と特許制度への影響 特許庁によるAI利用創作の保護法制に関する最新調査報告書の概要

「AIを利活用した創作の特許法上の保護の在り方に関する調査研究」の調査結果を公表(経産省)

特許庁が、AIを活用した創造活動の特許保護に関する最新の調査報告書を発表しました。この報告書は、2023年度に行われた研究の成果をまとめたもので、平嶋竜太教授が委員長を務めた有識者委員会が議論を重ねた結果です。調査の内容には、国内外からの情報収集、関係者へのアンケート調査、そしてヒアリングが含まれています。

この研究は、AIの急速な進歩とともに増加するAIによる発明の特許申請にどう対応するかという問題に焦点を当てています。特に「知的財産推進計画2023」で指摘された、AIが創作活動に果たす役割の拡大とそれに伴う新しい課題への対応が求められています。

報告書では、AIによる創造過程が特許制度に与える影響について、現段階で特別の変更を必要とする事態は確認されていませんが、今後の技術進化には注視し、必要に応じて特許法の適応を検討すべきだと結論づけています。

この結論に基づき、特許庁は今後もAI技術の発展に目を光らせつつ、AIによる創造物の適切な保護を目指していく方針です。これにより、日本の創造的産業の競争力を維持し、さらには国際的な議論においても適切な立場を確保するための一環として位置づけられています。

AI技術の進化に伴い、創造過程がどのように変化し、それが特許制度にどのような影響を与えるのか、今後の展望に注目が集まっています。特許庁はこの重要な課題に対して引き続き取り組むことを公約しており、その成果が今後の制度設計にどのように反映されるかが期待されます。

⇒ 詳しくは経済産業省のWEBサイトへ