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2024年7月10日

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SNS型投資・ロマンス詐欺、被害額548億円超え!巧妙化する詐欺手口と被害拡大の現状

令和6年5月末におけるSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(警視庁)

令和6年5月末に発表されたSNS型投資・ロマンス詐欺に関する最新の認知・検挙状況について詳しく報告します。令和6年1月から5月までの間に、SNSを通じて行われる詐欺の認知件数は大幅に増加し、被害額も前年同期比で急増しています。

まず、SNS型投資詐欺の状況から見ていきます。認知件数は3,049件と前年同期比で2,568件の増加を見せ、被害額は約430.2億円に達しました。この詐欺は、SNSを利用して対面せずに関係を築き、投資金名目や利益出金手数料名目で金銭を騙し取る手口です。主にFacebookやLINE、InstagramなどのSNSプラットフォームが利用されています。また、投資サイトや動画配信サイトを通じて被害者に接触するケースも多く見られます。

一方、SNS型ロマンス詐欺の認知件数は1,148件で、前年同期比で633件の増加を記録しました。被害額は約117.9億円に達しており、恋愛感情や親近感を利用して金銭を騙し取る手口が主な特徴です。被害者の大半はマッチングアプリやFacebook、Instagramを通じて詐欺師と接触しています。

両詐欺の被害者の性別に関して、SNS型投資詐欺では男性が52.2%、女性が47.7%と、ほぼ均等に被害が広がっています。一方、SNS型ロマンス詐欺では男性が61.2%、女性が38.8%と、男性の被害が多い傾向にあります。被害者の年齢層は幅広く、特に40代から60代が多く見受けられます。

地域別のデータでは、被害者が詐称する身分や職業も多様で、投資家や著名人、会社員、芸術・芸能関係者など、さまざまな職業が名乗られています。また、被疑者が詐称した身分の内訳では、東アジアや北米、日本国外からの名乗りが多く見られ、詐欺の手口は国際的な広がりを見せています。

被害発生時の連絡手段としては、LINEが最も多く、次いでInstagramやFacebookが利用されています。被害金の交付形態としては、振込が圧倒的に多く、暗号資産や電子マネーも利用されています。

検挙状況については、令和6年1月から5月までに22件の検挙が行われ、14人が逮捕されました。内訳としては、SNS型投資詐欺が15件、SNS型ロマンス詐欺が7件です。検挙件数は少ないものの、詐欺の手口が巧妙化し、捜査が難航している状況が伺えます。

これらのデータから見て取れるのは、SNSを利用した詐欺がますます巧妙化し、被害が拡大している現実です。被害者は特定の年齢層や性別に限らず、広範な層に及んでおり、SNSの普及に伴い詐欺の手口も多様化しています。特に投資やロマンスを名目にした詐欺は、被害者の信頼を得て金銭を騙し取る手口が特徴的で、被害額も高額になる傾向があります。

詐欺防止のためには、SNSでのやり取りに注意し、安易に個人情報や金銭を提供しないことが重要です。また、被害に遭った場合には速やかに警察に通報し、適切な対応を取ることが求められます。詐欺の手口は日々進化しており、個々人の防犯意識の向上が必要です。

今後も、関係機関と連携し、詐欺の手口を解明し被害を未然に防ぐための取り組みが重要となります。警察や関連機関は、SNSを利用した詐欺に対する啓発活動を強化し、広く市民に情報を提供していく必要があります。被害者を増やさないためにも、社会全体での防犯意識の向上が求められます。

⇒ 詳しくは警視庁のWEBサイトへ

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