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2025年2月7日

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「福島、その先の環境へ。」シンポジウム3月9日開催、現地ツアーも実施

「福島、その先の環境へ。」シンポジウム及びふたばふたたびツアーの開催について(環境省)

環境省は、「福島、その先の環境へ。」シンポジウムを令和7年3月9日(日)に開催すると発表した。また、福島県の復興と環境再生に関する取り組みを現地で体験することができる「ふたば、ふたたびツアー」を3月8日(土)から9日(日)にかけて実施する。東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所事故から10年以上が経過し、復興と再生が進む中、未来の福島を考える機会を提供することが今回の取り組みの目的である。

環境省は震災から10年が経過した令和3年2月に「ふくしま、次の10年へ」と題した施策を取りまとめ、脱炭素社会の実現、風評の払拭、震災の記憶の風化防止という三つの柱を軸に、環境施策を進めてきた。福島県と連携し、環境再生に関する取り組みを推進する中で、除去土壌等の県外最終処分についての国民の理解を深めるための活動も全国的に展開している。こうした背景のもと、福島の復興・再生に向けた取り組みを広く発信し、未来について考える場として今回のシンポジウムが企画された。

シンポジウムは3月9日(日)に福島県双葉郡楢葉町にあるナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」で開催される予定で、時間は14時30分から16時30分までとされている。会場での参加は関係者のみに限定されるが、オンラインでの視聴の可能性については、今後詳細が発表される見込みである。シンポジウムでは、福島の環境再生と持続可能な未来のための取り組みについて、専門家や関係者が議論を行うことが想定されている。震災の影響が長期にわたる中で、環境再生の進捗状況や課題、今後の展望について意見が交わされる貴重な機会となる。

また、現地で福島の復興の現状を直接体験する機会として、「ふたば、ふたたびツアー」が3月8日(土)から9日(日)にかけて実施される。このツアーでは、中間貯蔵施設、東日本大震災・原子力災害伝承館、浪江町立請戸小学校を訪問し、復興の現状や課題を学ぶことができる。特に、中間貯蔵施設では除去土壌の保管状況や管理体制についての説明が予定されており、復興のための重要な施策について理解を深める機会となる。ツアーの参加募集はすでに開始されており、「福島、その先の環境へ」公式サイトにて申し込みが可能である。締切は2月16日となっており、定員に達し次第受付が終了する可能性があるため、興味のある方は早めの申し込みが推奨される。

本シンポジウムの主催は「福島、その先の環境へ。」シンポジウム実行委員会であり、環境省や一般社団法人LOVE FOR NIPPONなどの関係団体が運営に関わっている。また、このシンポジウムと連携し、3月11日(火)には「SOTEシンポジウム」が開催される予定である。「SOTE(SONG OF THE EARTH)」はLOVE FOR NIPPONが展開する震災復興支援イベントの一環であり、震災からの教訓を伝えることを目的としている。SOTEシンポジウムは招待制で開催されるため、一般の参加は予定されていない。

今回のシンポジウムとツアーは、福島の未来を共に考える機会として、復興の進捗状況を確認し、持続可能な社会を実現するための取り組みを広く共有する重要な場となる。震災からの復興には長い時間が必要とされるが、環境施策を中心とした取り組みを通じて、地域の活性化を促し、次世代に向けた持続可能な環境づくりが求められている。今後、詳細情報が発表される予定であるため、関心のある方は最新の情報を公式発表で確認してほしい。

⇒ 詳しくは環境省のWEBサイトへ