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2024年12月27日

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トラック事故を30%削減!Gマーク認定事業所が全国29,069拠点に拡大、安全性の高い物流業界へ

事故の少ない「Gマーク」トラックが拡がっています! ~令和6年度9,056事業所にGマークを認定~(国交省)

令和6年度における「Gマーク」(安全性優良事業所)の認定事業所が全国で大幅に増加し、運送業界の安全性向上が一段と進んでいます。今回の認定により、全国のGマーク認定事業所は合計29,069事業所に達し、全トラック事業所の約33.9%を占めるまでに拡大しました。これは前年度と比較して0.5ポイント増となり、着実な伸びを見せています。

Gマークは、全日本トラック協会が国土交通省の推奨のもとで運営する安全性評価制度であり、安全な運行を維持している事業所に対し、その証として与えられるものです。運送業界ではトラック事故が重大な被害をもたらすことが多く、死亡事故や重傷事故のリスクを減少させるためにGマーク取得の意義が高まっています。

2023年(1月から12月)における事業用トラック1万台あたりの事故発生件数を比較すると、Gマークを取得している事業所では、未取得の事業所に比べて死亡・重傷事故件数が30%以下に抑えられていることが明らかになりました。これは乗務員の運転操作や健康状態が原因となる事故を最小限に抑える努力が、Gマーク取得事業所では徹底されていることを示しています。

また、認定事業所の車両台数も増加傾向にあります。令和6年12月時点でGマーク認定事業所の車両台数は76万1,413台に達し、全事業用車両に対する割合は52.4%を超えました。これは多くの事業者がGマーク取得に向けた安全対策の実施を強化し、社会的信頼の向上に努めていることの証です。安全運行を維持し続けることで、長期にわたり認定を受け続けた事業所には「ゴールドGマーク」も付与されるため、業界全体での安全文化の定着が一層進んでいます。

トラック運送業界では依然として事故防止が重要な課題となっていますが、Gマークを取得した事業所は、乗務員への安全教育や健康管理の徹底、運行管理体制の強化を通じて高い安全性を維持しています。特に事故発生件数の削減が顕著な事業所では、事故予防策として定期的な安全講習や厳格な車両点検が行われており、これが効果的な事故防止につながっています。

Gマーク制度が推進される背景には、運送事業者に対する社会的な信頼を確保する狙いがあります。物流業界は経済活動を支える基盤であり、安全な運行が維持されることは社会全体の安心につながります。特に事業用トラックは、大型車両であるがゆえに事故の際の影響が大きく、死亡事故や重傷事故を防ぐことが求められています。そのため、Gマーク認定の取得は、事業者にとって安全性の証明となり、取引先や顧客からの信頼を得る重要な要素となっています。

今後、Gマーク取得率のさらなる向上が期待される中、事業者は安全対策に対する取り組みをより一層強化していく必要があります。未取得の事業者においても、Gマーク認定の取得に向けて体制を整えることで、安全運行が維持され、業界全体の事故件数の減少が見込まれます。

全日本トラック協会では、Gマーク制度の普及とともに、より厳格な安全評価基準の導入や安全対策支援を行う方針です。これにより、認定事業所の増加だけでなく、各事業者の安全意識が高まり、事故のリスクが大幅に低減されることが期待されています。社会全体での安全な物流環境の実現に向けて、今後もGマークの認定事業所が増加し続けることが望まれています。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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