2024年8月18日
労務・人事ニュース
全国に新たな観光拠点!8駅の新設で「道の駅」が1,221駅に拡大

「道の駅」の第61 回登録について ~今回8駅が登録され、全国で1,221 駅となります~(国交省)
「道の駅」の第61回登録が発表され、今回新たに8駅が加わり、全国の「道の駅」の総数は1,221駅となりました。この「道の駅」制度は、平成5年に創設されて以来、地域振興や観光の拠点として全国に広がり続けています。今回登録された8駅は、各地の地域特性を生かし、地域の観光促進や住民サービスの向上を目指しています。
「道の駅」は、地域と道路利用者を結ぶ拠点としての役割を担い、駐車場やトイレ、休憩施設、観光案内所などの基本的な施設のほか、地域の特産品を販売する物販施設や飲食施設、さらには温泉や宿泊施設、キャンプ場なども併設されています。また、バリアフリー化や子育て支援施設の整備など、利用者にとっての利便性を高めるための取り組みも進められています。
具体的には、北海道月形町の「道の駅 つきがた」では、温泉施設や宿泊施設、キャンプ場などが整備され、地域住民と観光客の交流拠点としての役割を果たします。また、宮城県東松島市に設置される「道の駅 東松島」では、ブルーインパルスの訓練飛行が見られる展望デッキが設けられ、地域のシンボルとして親しまれる予定です。
さらに、埼玉県桶川市の「道の駅 べに花の郷おけがわ」は、首都圏中央連絡自動車道や一般国道17号に近接しており、広域交通の結節点として機能することが期待されています。ここでは、市内産品を使用した飲食施設やドッグラン、イベントスペースが設けられ、市内外から多くの人々が訪れる交流の場となります。
一方、山梨県身延町に設置される「道の駅 にしじま和紙の里 かみすきパーク」は、伝統工芸品である西嶋和紙の紙漉き体験ができる工房を併設し、地域の伝統文化を発信する拠点となります。このように、新たに登録された「道の駅」では、地域ごとの特性を生かしながら、多様なサービスを提供することで、地域の活性化に寄与しています。
また、「道の駅」の整備には、市町村や道路管理者が連携して進める「一体型」と、市町村が単独で整備を行う「単独型」があります。今回の8駅もそれぞれの地域に適した整備手法で進められており、今後の開業に向けた準備が進行中です。例えば、愛知県日進市の「道の駅 マチテラス日進」は、主要地方道瀬戸大府東海線沿いに位置し、地元農産物の販売や観光情報の発信を通じて、地域の観光振興に寄与します。また、兵庫県三木市の「道の駅 よかわ」は、中国縦貫自動車道の吉川インターチェンジに近接し、地域の特産品である「山田錦」の魅力を発信する拠点として機能する予定です。
さらに、高知県東洋町に新設される「道の駅 東洋町」では、一般国道55号沿いに位置し、白浜海水浴場に隣接する立地を活かして観光客を受け入れます。ここでは、新鮮な魚介類や農産物の販売に加え、世界初の線路と道路の両方を走る「DMV」の停留所が設置され、地域周遊の拠点として注目されています。
最後に、佐賀県上峰町の「道の駅 かみみね」では、地域産業である農業の活性化を支援しつつ、保育施設を併設することで、地域住民の暮らしをサポートする機能を強化しています。このように、各地の「道の駅」は、その地域の特性を反映した個性的な施設となっており、地域振興や観光客誘致に大きく貢献することが期待されています。
これらの新設「道の駅」は、今後の地域経済の活性化や観光促進に寄与することが期待されており、地元住民や観光客にとっても魅力的なスポットとなるでしょう。各地の「道の駅」がその地域の文化や産業を発信する拠点として、今後も進化し続けることが期待されています。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ