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2024年10月6日

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過労死防止月間が11月に開催!全国でシンポジウムを実施

11月は「過労死等防止啓発月間」です(厚労省)

厚生労働省は、11月を「過労死等防止啓発月間」として、過労死防止に向けた取り組みを推進しています。この啓発月間は、過労死等防止対策推進法に基づいて実施され、過労死や過重労働による健康被害の防止に対する国民の理解と関心を高めることを目的としています。特に今年も、全国47都道府県で「過労死等防止対策推進シンポジウム」が行われ、過労死遺族の体験談やメンタルヘルスの専門家による講演などが無料で提供されます。さらに、インターネットを通じて講演の動画配信も行われ、誰でも参加できる形で啓発活動が進められています。

このシンポジウムの目的は、過労死や長時間労働のリスクに対する認識を広め、労働者の命と健康を守るための重要性を再確認することです。過労死は、過度な労働負荷が原因で発生する脳血管疾患や心臓疾患による死亡、または強い心理的負荷による自殺などが主な要因です。シンポジウムやキャンペーンを通じて、こうしたリスクを未然に防ぐための取り組みが重要視されています。

過重労働の問題に対処するため、厚生労働省は「過重労働解消キャンペーン」も同時に実施します。このキャンペーンでは、長時間労働の是正や賃金不払残業の解消に向けた監督指導が強化されます。また、全国的な無料相談窓口が設置され、一般の方々が労働に関する悩みを気軽に相談できる環境が整備されます。11月1日から7日までの「過重労働相談受付集中期間」には、労働基準監督署などで労働基準法違反が疑われる事業場に関する情報提供や相談を受け付ける体制が強化される予定です。

特に注目されるのは、11月2日に行われる「特別労働相談」です。電話やSNSを通じて、労働者が抱える過重労働に関する問題について直接相談できる場が提供されます。労働基準監督官や専門の相談員が対応し、個別のケースに適切な助言を行うことで、過労死を未然に防ぐための具体的な解決策が示されることが期待されています。

さらに、10月から翌年1月までの期間には、「過重労働解消セミナー」がオンラインや会場で開催されます。このセミナーは、企業が自主的に過重労働防止に取り組むための具体的な方法や業務効率化のポイントについて学べる機会を提供するものです。東京や大阪で実施される特別セミナーもあり、これらのプログラムに参加することで、企業は働き方改革の一環として過重労働を解消するためのノウハウを得ることができます。

過労死や過重労働は、働く人々の命に直接関わる重大な問題です。厚生労働省はこれらの問題に真剣に取り組み、国民一人ひとりが自らの働き方を見直し、健康的な労働環境を実現するためのサポートを行っています。啓発月間やキャンペーンを通じて、より多くの人々が過労死防止の重要性を理解し、働きやすい社会を築いていくことが求められています。

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ

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