2025年5月16日
労務・人事ニュース
約60%が人手不足を実感、姫路市内796社調査で明らかになった現状とは
- 「夜勤なし」/准看護師・正看護師/介護施設/オンコールなし
最終更新: 2025年5月15日 22:32
- 「土日祝休み」/正看護師/介護施設/夜勤なし
最終更新: 2025年5月15日 22:32
- 「駅チカ」/正看護師/介護施設/夜勤なし
最終更新: 2025年5月15日 22:32
- 「駅チカ」/正看護師/介護施設/夜勤なし
最終更新: 2025年5月15日 22:32
57.3%が人員不足、姫路商工会議所が公表した最新労働力調査の詳細
姫路商工会議所 姫路経済研究所は、姫路市の委託を受けて実施した「人手不足の状況および外国人材の雇用に関する調査」の結果を発表しました。調査は2024年8月28日から9月13日にかけて、姫路市内の事業所3135社を対象に行われ、796社から回答を得ており、回答率は25.4%となりました。この調査では、姫路地域における中小企業の労働力不足の実態と、外国人材活用の現状について詳しく分析されています。
まず、人手不足の現状についてですが、回答企業のうち約6割にあたる57.3%が「人員が不足している」と回答し、「過不足はない」とする39.9%を大きく上回りました。業種別に見ると、建設業では70.3%が人手不足を訴えており、製造業、卸売業、小売業、サービス業など他業種と比較しても深刻度が高い結果となりました。規模別にみても、中規模・大規模事業所での人手不足率は61.7%に達し、小規模事業所の51.1%を上回っています。さらに人手不足を感じる職種としては、「専門的・技術的職種」が29.6%で最も多く、次いで「建設職種」「管理的職種」が26.1%と続いています。
一方、将来の人材確保については、事業者の4分の1が中長期的な計画を「立てている」と回答しましたが、残りの4分の3は「立てていない」と答えており、将来的な労働力確保への備えに大きな課題が浮かび上がりました。また、人手不足への対応策としては、「採用活動の強化」(69.1%)が最も多く、「事業のスリム化や無駄の排除」(34.9%)、「職場環境の整備・福利厚生の充実」(30.9%)などが挙げられています。
外国人材の雇用状況については、全体の17.5%の事業所が外国人材を雇用していると回答しましたが、75.6%の事業所は今後も外国人材を雇用する予定はないとしています。外国人材を雇用している理由として最も多かったのは、「日本人が採用できない」(56.8%)というもので、次いで「真面目・熱心な人が多い」(48.9%)が続きました。しかし、外国人材を雇用しての課題も明らかになり、「コミュニケーションが取りづらい」(41.7%)、「社内の受け入れ体制が未整備」(34.0%)、「業種として受け入れが難しい」(30.7%)といった声が上がっています。
また、行政に対する要望では、「日本語教育支援」が44.5%で最も高く、「採用にかかる諸手続きの簡素化」(32.3%)、「外国人材の住居確保支援」(26.9%)など、実務面での支援が強く求められていることも明らかになりました。この調査結果は、企業の採用戦略を考える上で重要な示唆を提供するとともに、地域経済の持続的な発展に向けた課題を浮き彫りにしています。
⇒ 詳しくは姫路市のWEBサイトへ