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2025年1月22日

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福岡空港第2滑走路が供用開始!年間最大21.1万回対応で地域経済を活性化

福岡空港滑走路増設事業の供用について ~観光・MICEの促進、地域経済への波及効果などの効果が期待されます~(国交省)

福岡空港における第2滑走路増設事業について、供用開始が正式に発表されました。この新たな滑走路は、令和7年3月20日より運用を開始する予定です。福岡空港は、西日本地域における主要な拠点空港であり、離島を含む国内外の都市とを結ぶ重要な役割を担っています。1本の滑走路でこれまで国内最多の旅客数および発着回数を誇る空港として、地域社会や経済活動においても大きな貢献を果たしてきました。

今回の滑走路増設事業は、平成27年度から開始され、令和7年に供用開始を迎えるまで約10年をかけて進められました。このプロジェクトは、福岡空港の航空需要の将来的な増加に対応するために実施されたものです。特に国際線と国内線の両方において効率的な運航が求められる中、新たな滑走路がその需要を支える大きな基盤となると期待されています。

新滑走路は全長2,500メートルで、既存の第1滑走路とは中心線の間隔が210メートルに設計されています。これにより、滑走路処理能力が現行の年間17.6万回(1時間あたり38回)から、最大で年間21.1万回(1時間あたり45回)まで拡大する見込みです。この処理能力の向上により、増加が見込まれる観光需要やビジネス利用、さらには貨物輸送の需要にも対応可能となります。

事業全体の総費用は約1,643億円に達しました。この予算は、滑走路や誘導路、エプロンの新設に加え、管制塔や無線施設、照明施設といったインフラ整備にも充てられています。また、滑走路処理能力のさらなる向上を図るために、進入方式の高度化も検討されています。これは地域住民の理解を得ながら進められる計画であり、今後の需要動向を注視した上で具体的な方策が講じられる予定です。

今回の増設事業は、福岡空港を中心とした地域経済への大きな波及効果も期待されています。観光産業の活性化に加え、MICE(会議、インセンティブツアー、コンベンション、展示会)の開催増加も視野に入れられています。空港へのアクセスの利便性も大きなポイントであり、既に整備された地下鉄や都市高速道路との連携により、空港利用者の移動がより円滑になります。

さらに、新たな滑走路の供用開始に向けては、照明施設の飛行検査や航空法に基づく手続き、航空会社や関係者への周知が順次行われる予定です。これらの取り組みは安全かつスムーズな運用を確保するための重要なプロセスとなります。

これまでの計画段階を振り返ると、平成15年度から20年度にかけて福岡空港の総合的な調査が実施され、その後平成21年度から27年度にわたり構想や環境影響評価が行われました。このように、長期にわたる綿密な計画と準備を経て、滑走路増設事業は進められてきました。

このプロジェクトの実現は、地域社会のみならず国内外の旅行者や企業にとっても大きな利便性をもたらすと考えられます。福岡空港は、九州およびアジアとの重要な架け橋として、さらなる発展が期待されています。供用開始後の滑走路がどのように地域経済を活性化させるのか、その成果が注目されるでしょう。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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