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2025年6月18日

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「浦河 忘れられない店と味を残したい」プロジェクトが始動、6月30日締切で100人に特典あり

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飲食店の存続に住民の声を反映、浦河の味を残すプロジェクトで1000円相当の特典付き調査が進行中

北海道浦河町に拠点を置く浦河商工会議所は、地域の食文化と地元経済を守るための新たな取り組みとして「浦河 忘れられない店と味を残したい」プロジェクトを立ち上げ、町民および訪問者を対象にアンケート調査を実施しています。このプロジェクトは、人口減少や高齢化、後継者不在といった地域が抱える深刻な課題を背景に企画されており、町内にある個人経営の飲食店の存続を支援するための重要な第一歩と位置付けられています。

現在、浦河町では中小の商店や個人飲食店が、経済的理由や後継者不足により事業継続の選択を迫られるケースが増えており、長年親しまれてきた味や店舗が、静かに姿を消していく現実があります。こうした背景のもと、「忘れられない味」や「思い出の店」を町の財産として残すべきだという声が地域の中から上がり、この動きが具体的なプロジェクトとして結実したのが今回の取り組みです。

アンケートの内容は、町内の飲食店リストに基づいて、回答者自身が「好きな店」と「好きなメニュー」を選び、それに関連する思い出やエピソードを自由に記入してもらう形式になっています。この調査は単なる意見収集にとどまらず、地域の文化や人々の記憶に刻まれた味を体系的に整理し、将来的な飲食業支援策やまちづくり戦略に活かすことを目指しています。

このアンケートへの回答期限は2025年6月30日までとされており、協力した方の中から抽選で100名に、浦河町商店街連合会が運営する地域共通ポイントカード「うらかわタウンポイントUP-C(アプカ)」の1000円分のポイントがプレゼントされる特典も用意されています。この「アプカ」は、浦河町の商店街で利用可能な地域通貨的な存在であり、地元経済への循環効果も期待される仕組みです。ポイントの進呈を通じて、単なる参加意欲の喚起だけでなく、商店街への回遊性を促す効果も狙いとされています。

本プロジェクトの重要性は、単なる「名物店」や「ご当地グルメ」の保存にとどまりません。人と人との記憶をつなぎ、地域の中で脈々と受け継がれてきた生活文化を未来に残していくことに他ならないのです。特に、観光地としての要素が強くない地域にとっては、こうした地元密着型の飲食文化はまさに町の個性そのものであり、地域の魅力や定住意欲の根拠となる要素のひとつでもあります。

また、企業の採用担当者や広報担当者にとって、このプロジェクトは自社の地域貢献活動やCSR(企業の社会的責任)に関するヒントを得る上でも大きな示唆を与えてくれます。たとえば、自社の社員が住む地域でこのような取り組みが行われている場合、それに協力・支援することで企業としての地域連携姿勢を社内外に示すことができ、従業員の定着や地元との関係強化にもつながります。

また、こうした「地域の味と記憶を残す」取り組みは、採用活動においても注目されるポイントとなる可能性があります。企業が進出を検討する地域や新たな拠点設置先において、地域に根ざした文化が息づいているか、地域との関係が築かれているかという視点は、働きやすさや生活環境を重視する求職者にとって非常に重要な要素となっているためです。

浦河商工会議所のこのプロジェクトは、行政に頼るだけでは解決が難しい課題に対して、住民と商工業者が協力して地域の未来を守ろうという強い意志の表れでもあります。特定の補助金や制度に依存せず、まずは地域の声を聞き、それを根拠として実態に即した支援策を考案するというプロセスは、他地域にも十分応用可能な地域活性の手法といえます。

今回のアンケートによって得られたデータは、店舗運営者への励ましとなるだけでなく、地域全体での飲食店支援の在り方や、新たな後継者を呼び込むための基礎資料にもなることが期待されます。未来に向けて「どの味を残すのか」「どの店を支援すべきか」といった議論が、住民自らの言葉で形成されていくプロセスこそが、真に持続可能な地域づくりにつながるといえるでしょう。

⇒ 詳しくは浦河商工会議所のWEBサイトへ

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