2024年6月20日
労務・人事ニュース
「2つの老い」に対応、マンション管理規約が大幅改正
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最終更新: 2025年4月30日 23:35
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最終更新: 2025年5月1日 11:34
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最終更新: 2025年5月1日 11:34
「マンション標準管理規約」の改正について~所在等不明区分所有者への対策や管理情報の見える化等に向けた改正を行います~(国交省)
令和6年6月7日、マンションの管理規約に関する重要な改正が発表されました。この改正は、建物の老朽化と住民の高齢化といった「2つの老い」による問題や、近年の社会情勢の変化に対応するために行われるものです。今回の改正により、マンションの管理がより円滑に行われ、住民が安心して暮らせる環境が整備されることを目指しています。
マンションを取り巻く現状として、建物の経年劣化と住民の高齢化が進んでいます。このような状況に対応するために、国土交通省は「今後のマンション政策のあり方に関する検討会」を設置し、令和5年8月にそのとりまとめを行いました。その後、「標準管理規約の見直し及び管理計画認定制度のあり方に関するワーキンググループ(WG)」を設け、マンション標準管理規約の改正に向けた議論を進めてきました。今回の改正は、このWGでの議論の成果を反映したものです。
今回の改正により、以下の点が新たに規定されました。まず、組合員名簿および居住者名簿の作成と更新の仕組みが整備されます。これにより、管理組合は住民の情報を正確に把握し、迅速な対応が可能になります。また、所在が不明な区分所有者への対策も講じられます。さらに、修繕積立金の変更予定など、マンションの管理情報が見える化され、住民にとって透明性が高まります。
加えて、総会や理事会の資料など、管理に関する重要な書類の保管方法も規定されます。これにより、過去の記録が適切に管理され、将来的なトラブルを避けることができます。電気自動車(EV)用の充電設備の設置も推進され、環境に配慮した設備の導入が進められます。さらに、宅配ボックスの設置に関する決議要件が明確化され、住民の利便性が向上します。
その他、置き配に関する使用細則の策定にあたってのポイントも示され、住民間のトラブルを未然に防ぐための指針が提供されます。これらの改正により、マンションの管理がより効率的かつ透明性を持って行われることが期待されます。
改正後のマンション標準管理規約の詳細については、国土交通省の公式ホームページで公開されています。マンション管理に関心のある方や、管理組合の役員の方々は、ぜひこの機会に新しい規約を確認し、管理の改善に役立ててください。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ