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2025年7月19日

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ジェトロとERAが共催、50万~100万ドル出資付き米国展開支援プログラム始動

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ニューヨーク発ベンチャー・キャピタルが日系スタートアップへの投資を開始 ―ジェトロと提携し、米国・世界進出を後押しするプログラムを提供―(JETRO)

2025年7月1日、日本貿易振興機構(ジェトロ)は、内閣府、経済産業省、東京都と連携し、ニューヨークを拠点とする世界的アクセラレーター「ERA Global」およびその関連企業である「Entrepreneurs Roundtable Accelerator(ERA)」との協業によって、日系スタートアップの米国および国際市場進出を本格的に後押しする新たな取り組み「Global Venture Builder Program(Go Global)」を開始しました。このプログラムは、すでにシリーズA資金調達を終え、脱炭素や気候変動対応といった地球規模の課題に挑む有望なClimate分野のスタートアップを対象に、1社あたり50万ドルから100万ドルのエクイティ投資を行いながら、ニューヨークを中心とするグローバル展開を多角的に支援することを目的としています。

これまでにもジェトロは、海外アクセラレーターやベンチャーキャピタル(VC)の誘致を進めてきましたが、今回の取り組みは、特にシリーズA以降の成長フェーズにあるスタートアップへの支援として位置付けられ、より高度かつ実務的な国際展開を目指す企業にとって極めて実効性の高いプログラムとなっています。スタートアップの成長段階や個別の課題に応じて設計されるテーラーメイド型の支援内容には、ブランド構築やマーケティング、人材採用、チーム編成のサポートが含まれ、米国市場でのスケールアップを実現するための実践的なノウハウが提供されます。

ERA GlobalおよびERAは、2011年以降375社以上のスタートアップに投資してきた実績を持ち、その中から4社のユニコーン企業が誕生しています。また、1000名以上におよぶメンターや業界専門家によるネットワークを活用し、世界最高水準の1on1メンタリングを提供してきたことでも知られており、日本のスタートアップにとって、国際競争力を一段と高める絶好の機会となることは間違いありません。

「Global Venture Builder Program」は、東京都が推進する「Global Innovation with STARTUPS」、および内閣府が掲げる「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」に基づく方針の一環としても位置付けられており、日本政府と地方自治体が一体となって民間企業のグローバル展開を後押しする具体的な成果事例といえるでしょう。なお、本プログラムはジェトロによるアクセラレーター・VC誘致プロジェクトとしては第3号案件にあたり、過去の蓄積をもとに制度設計された洗練された仕組みが導入されています。

プログラムの拠点はニューヨークに加え、東京・渋谷に位置する「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA」にも設けられ、東急不動産株式会社がパートナーとして場所提供やイベント共催を行うなど、民間との連携も進められています。スタートアップにとっては、国内外の複数拠点を通じて、物理的・人的リソースを駆使しながら世界市場への本格進出に取り組める体制が整っています。

本プログラムの参加募集はすでに開始されており、応募対象は、Climate Tech、再生可能エネルギー、交通、建築、農業、製造、気候変動金融といった分野において世界を目指す日系スタートアップです。プログラム採択後には、オンライン支援を中心に、日米両国での実地活動を組み合わせた形で、随時個別の支援がスタートします。プログラムの一環として、資金調達サポートやピッチトレーニング、投資家向けイベント参加なども予定されており、グローバルなステージで戦える起業家としてのスキル獲得も見込まれます。

このような取組は、単なる資金提供にとどまらず、人材育成や経営資源の獲得、さらには世界各国の市場との接点形成といった複数の要素が有機的に組み合わさっており、日本のスタートアップエコシステム全体の国際競争力を押し上げる可能性を秘めています。特に企業の採用担当者にとっては、グローバル展開を志向する志の高い起業家やチームメンバーとの接点を持つことができ、将来的な人材確保や海外事業の布石としても活用できる貴重な機会といえるでしょう。

⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ

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