2025年5月23日
労務・人事ニュース
世界最大級のBIO展示会に日本企業24社が出展、バイオ人材のグローバル対応力が採用の鍵に
- 「夜勤なし」/准看護師/介護施設/ブランクのある方も歓迎
最終更新: 2025年5月22日 22:32
- 栄養士/福岡市中央区/常勤/介護施設/唐人町 福岡市営地下鉄空港線
最終更新: 2025年5月23日 01:00
- 「夜勤なし」/正看護師/介護施設/ブランクのある方も歓迎
最終更新: 2025年5月22日 22:32
- 「夜勤なし」/准看護師・正看護師/介護施設/ブランクのある方も歓迎
最終更新: 2025年5月22日 22:32
世界最大規模のバイオ展示会「2025 BIO International Convention」 ジャパンパビリオンにおける出展企業24社が決定 ―米国・ボストンで日本発のバイオ医薬品関連製品・サービスを紹介―(JETRO)
2025年6月16日から19日まで、米国マサチューセッツ州ボストンにて開催される世界最大規模のバイオ展示会「2025 BIO International Convention」に、日本のバイオ医薬品関連企業が一堂に会するジャパンパビリオンが設置されることになりました。主催はBiotechnology Innovation Organization(米国バイオテクノロジーイノベーション協会)で、会場はBoston Convention & Exhibition Centerです。本展示会には、世界各国から約1,500の企業・団体が参加し、前回(2024年サンディエゴ開催)では19,500人の来場者を記録、商談件数は61,508件にも上りました。まさに、世界のバイオ市場の最新動向と商機が交差する場であり、日本企業にとっては技術と製品を国際的にアピールする絶好の機会となります。
今回のジャパンパビリオンには、全国から選出された24社が出展することが決定しています。出展内容は放射性薬剤処理装置、CAR-T細胞治療技術、ゲノム編集iPSC細胞、AIによる画像解析技術、糖鎖修飾技術、ナノゲル製剤、DDS(ドラッグデリバリーシステム)技術など、最先端の研究成果とその応用製品が並びます。展示スペースは2,500平方フィート、約233平方メートルにも及び、ボストン会場のBooth 2265にて展開される予定です。これらの企業の多くがスタートアップや研究開発型企業であり、医療・創薬分野における課題解決とグローバル市場への展開を視野に入れた技術提案を行います。
出展企業は、東京都から14社、神奈川県、富山県、愛知県、京都府、大阪府、徳島県、香川県、福岡県など全国各地から選ばれており、それぞれが独自の強みを持っています。たとえば、東京都のAMS企画株式会社は、放射性薬剤を投与された患者の尿から放射性同位元素を除去する装置を提供しており、安全性と環境負荷軽減に寄与する製品として国際的にも注目されています。また、ペプチグロース株式会社は、成長因子を代替する新規ペプチドの開発により、再生医療や細胞医薬品のコスト削減と品質向上に取り組んでいます。さらに、京都府のリバーセル株式会社は、他家免疫細胞療法という次世代のがん治療技術を提供するプラットフォームを構築しています。
展示会3日目には、世界的なスタートアップ支援拠点として知られるCambridge Innovation Center(CIC)において、「Japan Innovation Night」が開催されます。これは、日米間のバイオエコシステム連携を促進することを目的としたイベントで、国内から参加するスタートアップ企業約10社が、海外の企業や投資家に向けてピッチプレゼンテーションを行います。加えて、有識者による講演やネットワーキングの場も用意されており、出展企業にとっては海外での新規ビジネスチャンスを獲得するまたとない機会です。
このような取り組みは、企業の採用活動においても大きな意味を持ちます。国際展示会への出展は単なる製品の販路拡大にとどまらず、研究・開発、事業開発、知的財産戦略、グローバルコミュニケーションなど多岐にわたるスキルを持つ人材の確保と育成が不可欠となるからです。とりわけ、バイオテクノロジー分野においては、高度な専門知識に加えて英語でのビジネス交渉能力、規制対応力、国際特許戦略に関する知見など、複数の能力を融合させた人材が求められています。
今回のBIO2025出展により、これら24社は世界のバイオ市場に対して日本の技術力を発信し、同時に国際協業や海外資金調達の機会を広げることとなります。それはすなわち、社内においても新たな成長戦略を担う人材を必要とすることを意味しており、採用担当者にとっては今後の展開を見据えた戦略的な採用計画が問われる局面です。たとえば、米国や欧州の規制環境に対応できる法務人材や、学術論文やプレゼンテーションを海外向けに構成できるサイエンスコミュニケーター、そして知的財産の国際管理を担う専門職の採用が急がれます。
また、今回のジャパンパビリオンへの出展企業の約3割がiPS細胞、再生医療、がん免疫療法といった領域に携わっており、これらは政府が「次世代医療」として重点支援する分野でもあります。そのため、今後は国の研究開発支援策とも連動した人材育成・確保の取り組みが一層加速していくことが予想されます。
⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ