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2025年6月11日

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令和7年 下呂市が小規模農家に機械購入費を支援、景観保全に最大50%助成

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令和7年 下呂市農林水産業振興補助金(新設)

岐阜県下呂市では、地域に根ざした農林水産業の持続的発展を目的とした複数の新設補助金制度を開始しています。これらの支援策は、地元の資源や人材を最大限に活かし、兼業農家や水産業者など多様な担い手を支えることで、地域の景観保全や特産品のPR、さらには水環境の維持といった幅広い分野に効果をもたらすことを狙いとしています。

まず注目すべきは、「小さな担い手支援金」の制度です。この制度では、兼業農家を地域の大切な農地の守り手として評価し、農地維持や景観保全に資する耕作活動を行う際に必要となる機械類の購入費用の一部を助成しています。地域の農地が耕作放棄地となるのを防ぎ、美しい景観を保つための実践的な取り組みといえるでしょう。特に、これまで大型機械を導入する余裕のなかった小規模な農家にとっては、貴重な支援となります。

続いて、「市内農産物等販路拡大推進補助金」では、下呂市の農産物や特産品の魅力を市内外に広く伝えるためのPR活動や販路拡大にかかる費用の一部を補助しています。この制度を活用することで、小規模生産者でも展示会やイベント、広告媒体などを通じて積極的に商品の魅力を発信することが可能となり、販路の拡大を図る絶好の機会となります。魅力的な商品が埋もれずに市場に届く環境づくりが後押しされている点が大きな特徴です。

また、水産業の活性化にも力が注がれており、「水産業新技術導入補助金」では、豊かな水資源を活用した持続可能な漁業の実現を目指して、先進的な技術導入や新たな取り組みへの支援が行われています。漁業における作業効率の向上や、水質保全に資する技術の導入は、生産者の労力軽減だけでなく、地域環境の保全にもつながる重要な施策です。

さらに、「水環境整備補助金」は、漁業協同組合が行う外来生物の駆除活動や水環境の啓発活動、地域特有の生態系保全に対する取り組みを支援するもので、将来の水産資源を守るための基盤づくりに貢献しています。水産資源を次世代へ継承するという長期的視点に立ち、地域ぐるみで水環境の改善を目指すこの補助制度は、極めて意義深い内容となっています。

これらの補助金は、それぞれの事業ごとに必要書類が異なり、交付申請書や収支報告書、誓約書などの提出が必要となります。市が提示する様式に則って正確に申請を行うことが求められますが、各制度に関して丁寧なガイド資料が用意されており、初めて申請を行う方でも手続きが進めやすいよう工夫されています。

下呂市が新たに設けたこれらの補助金制度は、地域資源を守り育てながら、担い手不足や流通課題といった構造的な問題に向き合う実践的な取り組みです。農林水産業に関心を持つ企業や起業家、地域での第二創業を検討する企業担当者にとっても、新たなビジネスチャンスを見いだせる貴重な情報といえるでしょう。

⇒ 詳しくは下呂市のWEBサイトへ

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