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2025年7月26日

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令和7年 知床世界遺産20周年で最大10万円支給、自然体験事業に対する補助金受付開始

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令和7年 知床世界自然遺産登録20周年記念事業補助金

北海道斜里町では、2025年に迎える知床の世界自然遺産登録20周年を記念し、地域資源の価値を再認識しながらその保全と活用を推進するため、「知床世界自然遺産登録20周年記念事業補助金」の募集を開始しました。知床は2005年にユネスコの世界自然遺産に登録されて以来、国内外から注目される自然観光地として成長を続けてきましたが、その一方で、持続可能な自然利用と地域の関わり方がより問われる時代を迎えています。そうした背景を踏まえ、知床の自然の魅力を地域から積極的に発信し、その価値を次世代に継承していくことを目的に、今回の補助制度が設けられました。

この補助金は、斜里町内に拠点を持つ民間団体が主体となり実施する自然体験イベントや保全活動、情報発信などに関わる事業に対し、経費の一部を補助するものです。具体的には、報酬費や旅費、印刷製本費、消耗品費、保険料、使用料・賃借料、さらには備品費までを対象経費として認め、これらにかかる支出の2分の1を上限とし、1団体につき最大10万円まで補助が受けられます。町の予算としては30万円が設定されており、申請総額がこの枠を超えた場合には、各申請団体の申請内容に応じて交付額が調整されることになります。

申請受付期間は令和7年4月18日から8月29日までと定められており、郵送による提出も認められています。ただし、募集期間内に提出されたものに限り受付対象となるため、提出時期の管理には十分な注意が必要です。申請は斜里町役場の総務部環境課が窓口となっており、提出書類には所定の申請書のほか、事業計画書や町税納付状況確認書なども含まれます。町税の滞納がないことは、交付を受ける上での重要な条件となっており、公的資金の適正な執行に対する透明性と信頼性を担保する制度設計がなされています。

また、本補助金は事業の実施後に支給される後払い方式となっており、特に予算枠を超える申請があった場合は、支給までに一定の時間を要する可能性もあることが明記されています。したがって、計画的な資金繰りやスケジュール調整も事業実施団体には求められることになります。補助対象となる事業には、単に自然の魅力を伝えるだけでなく、地域資源を活用しながら住民や来訪者に新たな価値を提供できるような創意工夫も重視されており、観光資源の維持と地域経済の活性化を両立させる役割も期待されています。

知床という世界に誇る自然資産を次世代にどうつなげるか、その問いに地域がどのように答えるのかが試される節目の年にあたって、今回の補助金は単なる事業支援にとどまらず、地域社会全体の主体的な関わりを促す重要な制度といえるでしょう。自然保護、エコツーリズム、地域教育など多様な切り口からの企画が想定される中、持続可能な地域モデルの構築に向けた一歩として、多くの団体による積極的な参加が期待されます。

⇒ 詳しくは斜里町のWEBサイトへ

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