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2025年6月14日

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令和7年 福知山市内の小規模企業者対象、関西圏出展なら上限10万円を補助する制度が開始

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令和7年 福知山市販路開拓支援事業補助金

福知山市では、市内で事業を展開する小規模企業者が、自社の製品やサービスの魅力を市外に向けて発信し、新たな市場や販路を切り開くための取り組みを積極的に支援しています。その一環として実施されているのが「福知山市販路開拓支援事業補助金」であり、市外での展示会や商談会、見本市などへの出展に伴う費用の一部を補助することで、小規模事業者の成長と持続的な経営基盤の確立を後押ししています。

この制度では、福知山市内に本拠を構える小規模企業者が対象となっており、従業員数20人以下の企業(商業・サービス業については5人以下)に該当する事業者が補助を申請することができます。支援内容は出展にかかる経費の半額以内、ただし物販を伴う出展については4分の1以内の補助が適用される形となっており、事業者の費用負担を軽減しつつ、販路開拓の機会を提供しています。

年度ごとの補助上限額は出展先の地域によって異なり、関西圏内での出展には最大10万円、関西圏外では最大15万円、そして海外での出展については最大20万円までが補助される設定です。これにより、近隣の展示会のみならず、より広域での市場獲得を目指す中小事業者にも柔軟に対応した制度となっています。また、同制度の利用は1事業者につき通算5回までと定められており、複数年にわたって継続的に活用することが可能である点も大きな特徴です。

補助の対象となる事業は、福知山市内で製造・開発・加工された商品やサービスを、市外で行われる展示会や見本市、商談会などにおいて不特定多数の来場者にアピールする目的で実施される出展活動です。具体的には、会場の借上費や出展料、装飾費、広告宣伝費、パンフレットやポスターなどの制作費、運搬費、旅費、さらには臨時で雇用される販売員の人件費や、展示会中の通訳や資料翻訳にかかる費用なども補助対象となります。経費の対象範囲が非常に広く設けられているため、展示会への出展を初めて検討する事業者でも、安心して準備に取り組むことができる制度設計です。

特に注目すべき点は、宿泊費や参加費といった出展に付随する経費についても補助の対象とされている点です。宿泊費は1人1万円を上限とし、2名までの宿泊が補助対象となります。このような柔軟な支援は、地域の小規模企業者にとって大きな助けとなり、展示会参加に伴う金銭的負担を大幅に軽減する効果があります。

申請にあたっては、展示会開催の7日前までに福知山市へ所定の申請書類を提出する必要があります。提出書類には、補助金交付申請書に加えて、出展する展示会の概要や場所を示す資料、見積書や料金表などの経費証明、さらに市税の滞納がないことを示す納税証明書が含まれます。申請に際しては事前の確認と準備が不可欠であり、正確かつ丁寧な書類の整備が求められます。また、申請後の審査により、補助金額の減額や交付不可となる可能性もあるため、補助金に依存した無理な計画は避けることが重要です。

事業終了後には、実績報告書の提出が必要となり、使用した経費の明細や証拠書類、展示会の様子を示す写真などを通じて事業の効果と成果を報告することが求められます。さらに、消費税申告によって仕入控除税額が確定した場合には、別途報告書の提出も必要になります。このように、制度の透明性と補助金の適正利用を担保するため、申請から交付までの手続きは厳格に管理されています。

この補助金制度は、地元に根差した企業の成長を支援するだけでなく、新たな地域ブランドの確立や、域外とのビジネスネットワークの構築にも貢献する取り組みです。展示会出展を通じて得られる顧客接点や商談機会は、企業の販路拡大に直結する重要な手段であり、その意義は極めて大きいと言えます。今後、こうした支援策を活用し、地域経済を支える多くの企業が新たなチャレンジに取り組むことが期待されます。

⇒ 詳しくは福知山市のWEBサイトへ

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