2025年5月29日
労務・人事ニュース
令和7年 苗木購入費1本あたり最大1,500円補助、山元町が果樹産地化支援を本格拡充
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最終更新: 2025年6月15日 22:38
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山元町振興作物産地化奨励事業補助金のご紹介(令和7年度より一部拡充)
宮城県山元町では、地域農業の振興と持続的な産地形成を目的として、令和7年度より「山元町振興作物産地化奨励事業補助金」の一部制度拡充を実施しています。この補助金制度は、町が振興作物として位置づける11品目の栽培を支援するものであり、地元農業者が新たなチャレンジを行う際の初期投資や経費負担を軽減する強力なサポートとなります。
対象となる作物は、イチジク、リンゴ、ブドウ、ブルーベリーといった果樹類から、ソラマメ、エダマメ、ハクサイ、キャベツ、レタス、ホウレンソウ、スイートコーンといった野菜類まで幅広く設定されており、いずれも市場価値が高く、地域の気候や土壌に適した品目ばかりです。このうち、令和7年度からは、農業振興地域の農用地区域、いわゆる青地と呼ばれる区域内で新規に作付けする場合には、補助金額や補助率がさらに拡充されることになり、町内農業者にとっては一層の事業機会となります。
この補助金制度の交付対象者は、町内に住所を有し、かつ農業を営む者で、町税等の滞納がなく、振興作物を5アール以上(イチジク・リンゴ・ブドウは10アール以上)作付することが条件です。また、暴力団等の反社会的勢力に関係しないことも要件として明記されています。対象となるのは個人農業者に限らず、生産者団体も含まれており、地域全体での産地化を推進する姿勢がうかがえます。
補助の対象経費は作物によって異なりますが、たとえばイチジクでは苗木の購入費に対して1本当たり上限500円(2分の1補助)、育苗資材に対して10a当たり4,000円、株枯病防除薬剤に対して10a当たり3,000円の補助が用意されています。さらに、ハウス資材の導入については1棟あたり最大40万円の3分の1補助があり、高付加価値の施設栽培にも対応可能です。また、病気に強い抵抗性苗木の場合には、1本あたり上限1,200円の補助も設けられています。
リンゴにおいては、苗木1本あたり1,000円、わい化導入資材については10a当たり105,000円を上限とする補助が用意されています。病害虫防除については、基準経費を差し引いた上で10aあたり最大29,000円の補助があり、さらに高額な乗用薬剤噴霧器(SS)については3分の1補助、上限100万円が適用されます。こちらは共同栽培を行う団体に限定されるため、地域連携による導入が促されています。
一方で、野菜類に関しても新規作付け支援が手厚くなっており、レタスやホウレンソウ、スイートコーンについては、青地での新規作付けに限り、ハウス資材の補助率が3分の2に引き上げられ、上限も50万円に拡大されます。また、これらの作物やエダマメ、ソラマメ、ハクサイ、キャベツの種子購入費についても、5aあたり最大7,500円(4分の3補助)まで支援され、初期費用の大幅な軽減が可能です。
補助金の申請から交付までの流れは明確に定められており、申請書と計画書の提出に始まり、町の審査を経て交付決定がなされます。事業実施後には、実績報告書と事業実績書を提出し、補助金交付請求書の提出をもって実際の支払いが行われます。さらに、町は事業の効果測定として状況報告を求めることがあり、補助事業の継続的な改善と透明性が確保される設計となっています。
この補助制度の最大の魅力は、山元町が地域農業を単なる生産活動ではなく、戦略的な「産地化」として推進している点です。特に新規参入者や規模拡大を目指す若手農業者にとっては、経営の初動を大きく支える手段となり得るため、積極的な活用が期待されます。また、企業の農業参入や、法人化を目指す生産組織にとっても、設備投資のリスクを分散できる実効性の高い支援策といえるでしょう。
⇒ 詳しくは山元町のWEBサイトへ