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2025年7月29日

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令和7年 SBT認定取得で最大100万円補助、高松市が中小企業の脱炭素経営を後押し

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令和7年度高松市中小企業向け温室効果ガス排出削減目標(SBT)認定取得事業補助金

令和7年7月15日より、高松市は市内の中小企業を対象に、温室効果ガス排出削減に向けた具体的な目標設定を支援する補助制度の受付を開始しました。この制度は、「中小企業向けSBT(Science Based Targets)認定」の取得を目指す企業に対し、そのために必要な経費の一部を補助するもので、持続可能な社会の実現に向けた中小企業の脱炭素経営を後押しする取り組みです。補助金の上限は100万円で、補助率は対象経費の2分の1とされています。

SBT認定とは、企業が科学的根拠に基づいて温室効果ガスの排出削減目標を設定し、それを公的に認定する国際的な制度です。高松市ではこの認定取得を促進することで、2050年ゼロカーボンシティの実現に向けて、企業活動による温室効果ガスの削減を推進しようとしています。

補助の対象となるのは、市内に本社または主たる事業所を構える中小企業で、SBTi(SBTイニシアチブ)の定義に基づく中小企業向けSBT認定の申請要件を満たしていることが条件です。加えて、これまでに同制度の補助を受けていないこと、市税の滞納がないこと、暴力団排除の誓約に同意すること、補助対象者として社名公表に同意できることなど、いくつかの要件をクリアする必要があります。

補助の対象経費は、温室効果ガス排出量の現状把握や削減目標の設定、削減計画の策定にかかる委託料のほか、SBT認定取得のための申請費用も含まれます。例えば、GHGプロトコルに基づいてScope1およびScope2の排出量を算出し、2030年に向けた削減計画を策定する際の専門家費用やコンサルティング費用などが補助の対象となります。

なお、補助事業完了後には実績報告が必要とされており、期限は事業完了後2か月以内または令和8年3月31日のいずれか早い日までとされています。また、最終的にSBT認定の取得ができなかった場合は、原則として補助金の返還が求められるため、慎重な事業計画と実行が求められます。

申請は先着順で受け付けられ、総予算は300万円に設定されています。申請受付期間は令和7年10月15日までですが、予算上限に達した時点で募集は終了します。申請を検討している事業者は、交付要綱や申請の手引を確認のうえ、必要書類をそろえて郵送または持参により申請する必要があります。申請窓口は、高松市番町の本庁舎13階にある環境局ゼロカーボンシティ推進課となっています。なお、総合センターや支所では受付が行われていないため注意が必要です。

脱炭素経営が社会的責任だけでなく、企業価値や競争力向上にも直結する中、SBT認定取得を目指す取り組みは、将来的な経営の安定と発展を視野に入れた重要なステップです。国際的な取引や調達基準においても環境配慮が求められる現在、このような補助制度を積極的に活用することが、企業の持続可能な成長に直結するといえるでしょう。市内の中小企業にとっては、資金的なハードルを下げながら専門的な支援を受けることができる絶好の機会といえます。

補助金申請に関心のある事業者は、できるだけ早めに準備を進め、必要書類を整えて申請手続きを行うことが推奨されます。専門家との連携や情報収集も含め、脱炭素社会の一翼を担う企業としての取り組みを、この補助制度を通じて実現してみてはいかがでしょうか。

⇒ 詳しくは高松市のWEBサイトへ

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