2025年8月18日
労務・人事ニュース
令和7年5月の国内航空旅客が9,074千人に回復、前年比5.1%増の堅調推移
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最終更新: 2025年8月25日 22:35
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航空輸送統計速報(令和7年5月分)(国交省)
この記事の概要
令和7年5月の航空輸送統計によると、国内定期航空では旅客・貨物ともに前年同月を上回る好調な実績となりました。国際航空では旅客輸送が2桁増加を記録した一方、貨物輸送は微減に転じています。利用率の面では座席・重量ともに高水準を維持しており、航空需要の回復基調が続いています。
国土交通省が公表した令和7年5月分の航空輸送統計速報によると、国内および国際航空ともに旅客輸送の回復傾向が鮮明になっており、コロナ禍以降の需要の持ち直しが続いていることが明らかとなりました。特に国内定期航空では、旅客輸送量が9,074千人となり、前年同月と比べて5.1%の増加を記録しています。輸送人キロでも8,522,810千人キロとなり、同様に5.0%の伸びを示しました。座席利用率も77.0%に達し、航空会社の収益性にも一定の好影響が見込まれます。
貨物輸送についても国内線では好調が続き、トンベースでは48,981トン(超過手荷物・郵便物を含むと57,494トン)と前年同月比で9.5%増加しました。輸送距離を加味したトンキロベースでも53,426千トンキロ(同62,575千トンキロ)と9.4%の増加を記録しており、物流需要の底堅さが確認されます。重量利用率は53.8%と堅調で、貨物スペースの有効活用も進んでいる状況がうかがえます。国内輸送にはコミューター航空も含まれており、地方路線の稼働状況もこの回復基調の一部を支えていると考えられます。
一方、国際航空に目を向けると、旅客輸送量は1,875千人で前年同月比13.9%増という大幅な増加を示しました。人キロベースでは9,267,803千人キロと、前年同月比12.8%の増加となり、国際間の人流回復が進展していることが如実に表れています。特にビジネスや観光での国際渡航が回復していることが背景にあり、座席利用率も82.5%と高水準を維持しています。航空会社にとっては、国際線の収益性改善に寄与する結果となったと見られます。
ただし、国際航空の貨物輸送についてはやや陰りが見え始めています。5月の貨物輸送量は129,725トン(超過手荷物・郵便物を含むと134,092トン)で、前年同月比ではわずかに0.4%の減少となりました。さらに、トンキロベースでは719,421千トンキロ(同736,926千トンキロ)と2.0%の減少を記録し、前年に比べて輸送距離あたりの貨物量が減少している状況です。重量利用率は70.1%と依然高い水準を保っていますが、世界経済の変調や貿易摩擦、燃料コストの変動といった要因が影響している可能性が考えられます。
全体として、令和7年5月の航空輸送統計は、旅客部門においては国内外を問わず堅調な伸びを見せた一方、貨物部門では国際線における若干の減少が見られる結果となりました。座席利用率と重量利用率の水準から見ても、旅客回復の波が航空業界にとって確実な支えとなっていることがうかがえます。航空会社各社は今後もこの回復傾向を活かしつつ、国際貨物の取り扱いにおける戦略見直しが求められる局面にあるといえるでしょう。
この記事の要点
- 国内定期航空の旅客数は9,074千人で前年比5.1%増
- 国内の旅客座席利用率は77.0%と高水準を維持
- 国内貨物はトンベースで9.5%増、トンキロでも9.4%増加
- 国際航空の旅客数は1,875千人で前年比13.9%増加
- 国際線の座席利用率は82.5%と非常に高い
- 国際貨物は前年比でトンキロベース2.0%減とやや減少傾向
- 航空会社の収益性は旅客部門の回復により改善傾向
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ