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2025年8月20日

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令和7年6月山梨県の有効求人倍率1.30倍を踏まえた採用戦略の考察

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山梨県の労働市場の動き(令和7年6月分)(山梨労働局)


この記事の概要

山梨労働局が公表した令和7年6月の有効求人倍率は1.30倍で、前月より0.02ポイント低下しました。求人数・求職者数ともに減少が見られるなか、業種別の動向や雇用形態の内訳も注目されます。


前月より減少している点は注視すべき変化といえるでしょう。特に有効求人(季節調整値)は16,509人で、前月比で2.8%の減少、有効求職者数も12,743人で0.8%の減少となりました。この動きから読み取れるのは、企業側が慎重な姿勢に転じている可能性があるということです。

さらに、正社員有効求人倍率が1.05倍で前年同月比では0.06ポイントの上昇を記録しており、企業が安定的な人材確保に重きを置き始めている傾向も見られます。これは採用担当者にとって重要な指標であり、非正規雇用よりも正規雇用に対する需要が再び高まりを見せていることを意味しています。特に即戦力となる中堅層や、専門性の高い分野での採用ニーズが顕著になってきていると捉えるべきです。

新規求人倍率についても見てみると、季節調整値で2.06倍と高水準を保っているものの、前月比では0.27ポイントの減少となっています。これは短期的には企業側の採用活動に一時的な停滞が見られたとも取れますが、求人自体の水準は依然として高く、先を見据えた人材戦略が必要であることを示しています。

産業別に求人動向を分析すると、情報通信業や運輸業、教育関連業では前年同月と比べ求人が増加しています。特に情報通信業は25.7%の増加と高い伸びを見せており、デジタル化の波が地方でも進行していることがうかがえます。一方で、建設業や製造業、卸売・小売業、宿泊業・飲食サービス業などは軒並み求人が減少しており、経済の変化に応じて人材ニーズが大きく揺れ動いていることが明らかです。

採用担当者がこのような状況にどう対応すべきかを考えると、まず第一に、業種ごとの需給バランスを正確に把握し、自社のポジションを見極める必要があります。例えば、成長産業である情報通信業に該当する企業は、採用活動を積極的に展開し、今後の競争力を確保することが求められます。一方で、求人が減少傾向にある業種では、求職者の関心を引くための工夫、たとえば職場環境の改善や福利厚生の充実、柔軟な働き方の導入といった取り組みが不可欠です。

また、採用活動のタイミングも重要です。求人倍率が高い時期は求職者にとって選択肢が多く、企業側の競争が激しくなります。逆に求人倍率が落ち着いている時期には、自社の魅力を強く打ち出すことで優秀な人材の確保がしやすくなる可能性があります。山梨県のデータを見ると、春から夏にかけて新規求人が減少傾向にあり、秋以降にかけて再び動きが出てくることが予想されます。この傾向を読み取り、自社の採用スケジュールに柔軟性を持たせることが必要です。

さらに注目すべきは、新規求職者の動向です。令和7年6月の新規求職者数は前年同月と比較して0.0%、ほぼ横ばいという結果でしたが、パートタイム希望者は2.3%減少しました。この変化は、働き方に対する価値観の変化や生活スタイルの見直しが影響している可能性があります。また、離職者の内訳をみると、事業主都合による離職が8.0%増加しており、企業側の都合による人員整理が一部で進んでいることが示唆されます。こうした背景から、求職者の不安を払拭し、安心して働ける環境をアピールすることが、採用における信頼構築の第一歩となるでしょう。

山梨県の有効求人倍率は全国平均を上回る水準を維持しており、全体としては求職者にとって選択肢が広い環境が整っているといえますが、その裏には地域ごと、業種ごとの需給ギャップが存在します。こうしたギャップに対応するためには、地元のハローワークや行政の支援施策を上手に活用することも一案です。地域特化型の求人イベントや、ミスマッチ解消を目指す職業訓練プログラムなどを採用活動に取り入れることで、より的確な人材採用が可能となります。

最終的に、採用担当者が行うべきは「数字を読む力」と「現場感覚を結びつける視点」です。求人倍率というマクロデータと、実際に面接で感じる求職者の傾向や応募動機を重ね合わせることで、初めて本質的な人材戦略が形成されます。データに基づきつつも、人間の感情や行動に寄り添った対応を採ることで、企業としての信頼性や持続可能性を高めることができるのです。山梨労働局が提供する毎月の統計情報は、そうした戦略を立てる上で非常に有益なツールであり、継続的にウォッチすることが人事戦略の成功に直結します。

この記事の要点

  • 山梨県の令和7年6月の有効求人倍率は1.30倍で、前月より0.02ポイント低下
  • 正社員有効求人倍率は1.05倍で、前年同月より0.06ポイント上昇
  • 情報通信業など一部の業種では求人が大幅に増加、建設業や製造業は減少傾向
  • 求職者数も減少傾向にあり、採用活動は競争が激化する可能性がある
  • データと現場の声を統合した採用戦略が重要

⇒ 詳しくは山梨労働局のWEBサイトへ

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