2025年6月30日
労務・人事ニュース
令和8年4月から活動開始、伊勢神宮案内を担う「お伊勢さん観光案内人」15期生を令和7年7月31日まで募集
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有償ボランティアとして伊勢の魅力を伝える観光案内人、月1回から参加可能な新制度で企業も注目
令和8年4月より活動を開始する「お伊勢さん観光案内人」の第15期募集が始まりました。伊勢神宮の内宮および外宮を訪れる観光客に向けて、有償で観光案内を行うこの活動は、伊勢商工会議所が主催する地域貢献型の取り組みであり、参加者は観光案内を通じて伊勢の魅力を国内外へと伝える重要な役割を担います。案内は60分から90分を基本とし、伊勢商工会議所と業務委託契約を締結した上で、用意されたマニュアルに基づいて実施されます。なお、英語での案内を希望する場合には、通訳案内士(英語)の資格を保有していることが条件となります。
応募の受付期間は令和7年6月15日から7月31日までで、申込フォームを通じて必要事項を入力し、提出する形式が採用されています。応募者は、満20歳から満65歳までの年齢であること、伊勢市周辺に居住していること、心身ともに健康であること、スマートフォンを所持しメールでの連絡が可能であること、そして登録後に月1回以上の案内活動が可能であることなど、いくつかの条件を満たす必要があります。これらの条件は、地域密着型で継続的な活動を可能にするための要件であり、信頼性の高いガイドサービスの提供につながっています。
募集後のスケジュールとしては、申込締切後の8月から選考が開始され、8月中旬には第一次選考結果の通知が行われます。その後、9月26日には筆記試験および面接を含む適格試験が実施されます。筆記は60問を60分で解く形式であり、「検定 お伊勢さん」の過去問題をもとに出題される予定です。さらに10月中旬には第二次選考結果が通知され、合格者は12月1日から約3か月間にわたり研修を受講します。研修には10,000円の費用が必要で、半被代も含まれています。この研修では、案内の見学や接客技術の指導など実践的な内容が組まれており、案内人としての自覚と技術を高めることが求められます。
この取り組みは、単なる観光案内にとどまらず、伊勢という地域の文化や歴史、伝統を来訪者に伝える教育的意義も含んでいます。地域と連携し、来訪者と深い接点を築けることから、地元の魅力発信や地域ブランドの強化にもつながります。企業の採用担当者にとっては、このような活動を通じて得られるコミュニケーション能力、異文化理解、地域貢献の経験などは、採用対象者の人物像を多面的に評価する上で有益な指標となり得ます。また、応募時には職務履歴や自己PR、従事可能な日数などを入力する必要があり、選考過程そのものも社会人基礎力の確認として機能しています。
地域の歴史や文化を伝える観光案内人の役割は、今後の観光産業や地域振興においてさらに注目を集めることが予想されます。伊勢商工会議所が主導するこのプログラムでは、地域の誇りを背負いながら来訪者と向き合う責任感と専門性が求められます。研修を経た後、令和8年4月からは第15期の「お伊勢さん観光案内人」として正式に活動を開始することになり、その一人ひとりが伊勢という地の語り部としての重要な担い手となるのです。
このように、観光と地域振興、そして人材育成が結びついた意義深い活動である「お伊勢さん観光案内人」は、多様な人材に門戸を開きながら、地域の未来を見据えた取り組みを展開しています。採用担当者にとっても、こうした活動への参加経験は、応募者の主体性や地域貢献意識、協調性などを見極める上で、非常に価値の高い情報となるでしょう。