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2025年6月3日

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全国9地域の成功事例を収録!観光産業再生と高付加価値化を実現した最新事例集が公開

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「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業の優良事例集」を作成いたしました(観光庁)

令和6年5月22日、観光庁は「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」の成果を広く共有するため、新たに優良事例集を公開しました。この取り組みは、令和3年度から令和6年度にかけて、日本の観光業を持続可能かつ高付加価値な産業へと変革することを目的として実施されてきました。特に注目すべきは、地域と観光産業が一体となって取り組む形で行われたことで、地域全体の活性化と経済的な自立を目指した点にあります。

この事業は、観光地のマスタープランを策定し、それに基づいた宿泊施設や観光施設の改修、老朽化した建物の撤去、さらには地域全体のデジタルトランスフォーメーション(面的DX)などを含む多面的な支援が行われました。観光庁はこのプロジェクトにおいて、資金面での補助に加え、専門家による継続的な伴走支援も提供し、実効性の高い成果を導いてきました。

今回公開された優良事例集は、今後地域で観光事業の再生や高付加価値化を目指す方々にとって非常に参考になる内容です。この事例集には、全国各地の9地域における成功事例が詳しく紹介されています。たとえば北海道の阿寒湖温泉では、自然環境と先住民族文化を活かした観光体験が新たな収益源となり、地域住民と観光事業者が連携して持続可能な経営モデルを構築しました。静岡県の修善寺・中伊豆地域では、歴史資源と温泉文化を融合させた観光プロモーションを実施し、観光客の滞在時間と消費額の増加に成功しています。

このほかにも、島根県の隠岐諸島では離島ならではの自然環境と文化遺産を観光資源として最大限に活用し、持続可能な観光モデルの構築に成功しました。沖縄県の久米島では、サンゴ礁保護と観光の両立を図りながら、エコツーリズムを推進し、観光産業と環境保全の共存を実現しています。これらの事例はすべて、単なる観光資源の活用にとどまらず、地域住民の暮らしと密接に結びついた形で観光の在り方を再構築した点が高く評価されています。

また、この事業の中では、地域が直面している課題を洗い出し、地域資源の再発見を通じて独自のビジョンを策定することが重視されてきました。これにより、地域ごとの個性を活かした施策が次々と実行に移され、従来型の観光振興とは一線を画すアプローチが展開されました。とりわけ、デジタル技術の導入によって、観光客の動向をリアルタイムで把握し、サービス改善につなげる取り組みは、多くの地域で成果を上げています。

今回の優良事例集には、こうした各地域の取り組みが分かりやすく整理されており、映像コンテンツもあわせて公開されています。地域計画の構築から施策の実行まで、プロセスごとに示された具体的な手法や成果は、他地域にとって非常に貴重な知見となるでしょう。この事例集は、これから観光による地域活性化に取り組もうとする自治体や企業、NPOにとって、有益なガイドとなるはずです。

なお、本事業では全体で数十地域が採択され、国の支援を受けながら観光による地域経済の再生と持続可能性の確立に挑戦してきました。今後もこれらの知見が全国へ波及し、日本全体の観光業の質的向上と地方創生につながることが期待されます。持続可能で高付加価値な観光地づくりに関心のある方は、ぜひ今回の事例集を活用して、地域の可能性をさらに広げていただきたいところです。

⇒ 詳しくは観光庁のWEBサイトへ

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