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室蘭市が住みよさランキング道内第2位に！働きやすい環境も紹介

室蘭商工会議所は令和7年4月4日、地域の産業と人材の未来を支えるべく「むろらん企業紹介ガイドブック」と「むろらん企業紹介ホームページ」の発行・公開を行いました。この取り組みは、地域企業の人材確保を目的に行われており、室蘭市を中心とする各企業の魅力を広く発信し、若年層をはじめとする多様な人材とのマッチングを促進することを目指しています。

今回作成されたガイドブックとホームページには、室蘭市内および近郊の建設業、製造業、情報通信業、運輸業、小売卸売業、サービス業、金融業など幅広い業種の企業情報が掲載されています。企業ごとに、会社概要や業務内容、PRポイント、求める人材像（高校卒、短大・専門学校卒、大学卒、中途採用）、さらに募集人材や学生へのメッセージが詳しく紹介されています。これにより、求職者や学生は複数企業を比較検討しやすくなり、自身に最も適した職場選びが可能となっています。

室蘭市は北海道の中でも住みやすいまちとして知られ、移住促進にも力を入れています。都市部へのアクセスが良好で、札幌や新千歳空港へは鉄道や高速道路を使って約2時間以内で移動可能です。加えて、釣りや登山、スキー、温泉など、豊かな自然環境を活かした余暇活動も充実しており、働くだけではない豊かな生活を実現できる環境が整っています。このような背景から、地元企業への就職を希望する人材だけでなく、道外からの移住希望者にとっても大きな魅力を持つ地域となっています。

ガイドブックに掲載された企業は製造業だけでも20社以上にのぼり、例えば日本製鋼所M&E株式会社や三菱製鋼室蘭特殊鋼株式会社など、全国規模で事業展開する大手企業から、地元に根差した中小企業まで幅広く紹介されています。建設業では、株式会社伊藤工業や大伸電設株式会社などが登場し、それぞれの企業が地域社会に根ざした活動を展開しています。情報通信業、運輸業、小売業、サービス業に至るまで、地域産業の多様性が一目で分かる内容になっており、室蘭の経済活動がいかに幅広い分野にわたっているかが実感できる構成となっています。

また、今回の取組では、単に企業情報を提供するだけではなく、採用活動における新たな試みとして、企業紹介HP上にインターネット経由でのエントリー機能も組み込まれています。これにより、求職者は気になる企業に対して直接問い合わせや応募を行うことが可能となり、スムーズなコミュニケーションが図れる仕組みが整備されました。このオンライン化の推進は、デジタル世代の若年層にとって大きな利便性向上となり、地元就職促進に寄与することが期待されています。

室蘭市は人口約7万4千人を擁する都市でありながら、医療・教育・子育て環境が非常に整っており、日本創成会議による「東京圏高齢化危機回避戦略」においても「受け入れ能力が高い地域」に選定されています。市内には総合病院が3か所あり、それぞれが診療所との密接な連携を図り、地域医療ネットワークを形成しています。また、高齢者向けには市内4カ所に包括支援センターを設置し、介護保険サービスも充実しています。このように、安心して生活できる社会基盤が整っている点も、働きやすさを支える重要な要素となっています。

経済面においても室蘭市は安定した地位を築いており、東洋経済新報社が実施した「住みよさランキング2024」では北海道内第2位にランクインしました。特に「安心度」と「富裕度」の指標が高く評価されており、生活の質が非常に高い地域であることが示されています。このような実績を背景に、企業にとっても優秀な人材を呼び込みやすい環境が整っているといえます。

今後、室蘭商工会議所はガイドブックとホームページの活用をさらに進め、高校や大学、専門学校など教育機関との連携を深める方針を示しています。キャリアセミナーの開催や合同企業説明会での配布、学校訪問などを通じて、学生に対して地元企業への理解を深める機会を積極的に提供していく計画です。さらに、インターンシップの促進や職場見学ツアーの実施など、若年層が企業と直接触れ合える施策も検討されています。

少子高齢化が進む中、地域企業にとって人材確保は喫緊の課題であり、今回の取り組みは単なる採用活動支援にとどまらず、地域経済の持続的発展に向けた重要なステップと位置づけられています。今後も、室蘭市と室蘭商工会議所が連携して、地域に根差した産業と人材の好循環を創出していくことが期待されています。

⇒ 詳しくはむろらん企業紹介のWEBサイトへ