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2025年5月24日

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小田原箱根商工会議所が経営後継者育成へ、最大10名限定のリカレントスクールを8月開講

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経営承継5年以内の若手経営者対象、実務直結の全6回講座が無料で受講可能(会員限定)

小田原箱根商工会議所では、地域の中小企業における事業承継を円滑に進めるための取り組みとして、「第4回ビジネスリカレントスクール」を2024年8月から11月にかけて開催します。この講座は、今後事業を承継する予定の後継者や、原則として事業承継後5年以内の経営者を対象にした実践的なプログラムであり、経営者として必要な知識やスキルを体系的に学べる内容となっています。全6回の講座で構成され、日程は8月20日からスタートし、最終回は11月19日までの約3か月間にわたり、2週間から3週間の間隔で開催されます。

このスクールの特徴は、単なる座学にとどまらず、グループワークを中心に参加者同士の実践的な学びと交流を促進する点にあります。実際にこれまでの参加者からは「他業種の後継者と意見交換ができ、視野が広がった」「経営者としての孤独感が軽減された」といった声が多数寄せられており、知識習得だけでなく“仲間づくり”の場としても高く評価されています。これは事業承継という個別の課題に向き合う中で、同じ立場の人々と経験を共有することで生まれる共感と気づきが、参加者にとってかけがえのない学びになっていることを物語っています。

講座内容は、経営者としての基本的な役割理解から始まり、自社の財務状況の読み解き方、経営戦略の立案手法など、後継者や新任経営者にとって不可欠な経営基礎力を養う構成となっています。特に財務に関する講義は、損益計算書や貸借対照表の読み方から、自社の資金繰りの実務、銀行との対話に活用できる知識まで、専門性と実用性を兼ね備えた内容が提供される予定です。さらに、経営戦略の講義では、VUCAと呼ばれる変化の激しい現代の経営環境において、どのようにして持続可能な事業展開を描いていくべきかを考える視座が与えられます。

本スクールの開催場所は、小田原市本町に位置する小田原箱根商工会議所の施設内で、各回ともに平日水曜日の夕方17時から20時までの3時間に設定されています。これは、現職の経営者や実務に携わる後継者が業務終了後に参加しやすいよう配慮された日程です。受講料については、商工会議所の会員企業であれば無料、非会員の場合は30,000円となりますが、事前に会員登録を行えば無料で受講できるため、費用面からの参加障壁は比較的低く設定されています。定員は10名と限られており、先着順のため早めの申し込みが推奨されています。

こうした育成機会は、企業の採用担当者にとっても非常に重要な意味を持ちます。特に中小企業においては、経営者の交代が業績や社内の雰囲気に直接影響を与えることが多く、後継者の育成と早期の能力開発が事業継続の要となっています。経営者人材の育成は時間を要するプロセスであり、将来的に自社を牽引していく人材の育成計画を策定する際にも、こうしたスクールの活用が有効です。

また、事業承継を前提とした採用や人材育成を行う企業にとっては、受講経験を持つ人材は極めて魅力的な存在となります。なぜなら、経営者としての責任感、経営戦略への理解、数字に強いマインドセット、さらには他社と協働できるコミュニケーション力など、経営を担ううえで必要な基礎素養をすでに身につけているためです。特に今後、若手経営者を外部から登用する動きが広がる中で、このような学習経験を持つ人材の採用は、企業の未来を担うリーダーの確保につながると言えるでしょう。

事業承継という経営課題に直面する企業が増加する一方で、後継者の不在や準備不足によって廃業に追い込まれる例も少なくありません。こうした背景を踏まえると、本スクールが提供する「学びの場」は単なる講座にとどまらず、地域経済を支えるための重要なインフラとも位置付けられます。参加者が経営を単なる“仕事”としてではなく、“使命”として捉え直す契機となるような仕掛けが随所に盛り込まれており、それこそがこの講座が高く評価される理由の一つです。

⇒ 詳しくは小田原箱根商工会議所のWEBサイトへ

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