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2025年9月7日

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平川市 静電風圧式受粉機の導入支援、令和7年4月から翌年3月20日までの購入が対象

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令和7年 平川市 静電風圧式受粉機を導入する農業者を支援


この記事の概要

近年、受粉を担うマメコバチの減少や花粉の確保が困難になっていることを背景に、りんご農家では結実率の低下が大きな課題となっています。この状況を受けて、人工授粉の安定化を図るために開発された静電風圧式受粉機の導入を支援する補助制度が実施されます。


近年、りんごの生産現場では深刻な問題が浮上しています。それは、果実の品質や収量に大きく影響を与える受粉作業において、マメコバチなどの自然受粉を担う昆虫の数が減少しており、さらに花粉の確保も困難になっているという現実です。これにより、受粉が不十分となることで、りんごの結実率が低下し、農家の経営にも影響を及ぼしています。

このような背景のもと、自治体では「ふるさと農業応援事業」の一環として、人工授粉を安定的に行うために開発された「静電風圧式受粉機」の導入を支援する補助制度を令和7年度から実施しています。この制度は、地元のふるさと納税を財源として活用しており、地域の農業を継続的に支える仕組みとして位置づけられています。

補助の対象となるのは、市内に住所を有する農業者や農業法人、営農集団などで、農業に従事していることが前提となります。さらに、市長が認めた場合には、それ以外の個人や団体も対象となる柔軟な制度設計となっています。対象となる経費は、令和7年4月1日から令和8年3月20日までの間に納品または支払いが完了した静電風圧式の花粉交配機器およびアタッチメント機器(交配用静電ノズル)の購入費です。ただし、補助対象となる機器は、1農家あたり1台までと定められており、複数台の購入に対しての支援は行われません。

補助率は対象経費の3分の1とされ、消費税および地方消費税は補助対象に含まれません。支給額は千円未満が切り捨てとなるため、実際の補助額を算出する際には注意が必要です。例えば、税込みで150,000円の機器を購入した場合、税抜きの価格が137,000円であれば、その3分の1である45,666円が補助対象となり、実際の交付額は45,000円となります。

申請方法は、JA津軽みらいを通じて機器を購入した組合員については、JAが一括して申請手続きを行うため、個別の申請は不要です。一方、その他の販売店から購入した方については、窓口である市役所本庁舎3階の農林課にて手続きを行う必要があります。申請にあたっては、窓口で配布される専用の申込書に加え、納品書や領収書の写しなど、事業内容が明確に分かる書類を揃えて提出することが求められます。

申込の締切日は令和8年3月23日(月曜日)と定められており、それまでに全ての必要書類を揃え、所定の手続きを完了させる必要があります。申請に間に合わなかった場合、補助金の交付対象外となるため、希望する農業者は期限厳守での行動が求められます。

この制度は、りんご生産の安定化と品質向上を図るとともに、農業の機械化・省力化を促進する重要な支援策です。特に担い手不足が進む中、手間のかかる受粉作業を効率化することは、農業経営の持続性を高めることにもつながります。地域資源であるふるさと納税を活用することで、地元の農業を地域全体で支える取り組みとしての意義も非常に大きく、農業者にとっては見逃せない制度となっています。今後はこうした技術の導入がさらに広がり、生産の現場がより効率的かつ持続可能なものへと変化していくことが期待されています。

この記事の要点

  • 静電風圧式受粉機の購入費用を補助する新制度が令和7年度から開始
  • 対象は市内在住の農業者、農業法人、営農集団など
  • 補助対象機器は交配機器および静電ノズルで1農家1台まで
  • 補助率は税抜価格の3分の1、千円未満は切り捨て
  • JA津軽みらい経由なら申請不要、それ以外は農林課で申請が必要
  • 申請締切は令和8年3月23日(月曜日)

⇒ 詳しくは平川市のWEBサイトへ

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