2025年6月26日
労務・人事ニュース
採用市場に追い風!雇用関連DIが5か月ぶりに上昇した最新景気データ(令和7年5月)
-
「夜勤なし」/准看護師/オンコールなし
最終更新: 2025年6月25日 22:42
-
「駅チカ」/准看護師・正看護師/内科/小児科/消化器内科/クリニック
最終更新: 2025年6月25日 22:42
-
「夜勤なし」/准看護師/学校/介護施設/ブランクのある方も歓迎
最終更新: 2025年6月25日 22:42
-
「夜勤なし」/准看護師/デイサービス/介護施設/オンコールなし
最終更新: 2025年6月25日 22:42
令和7年5月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査(内閣府)
令和7年5月に内閣府が発表した最新の景気ウォッチャー調査によると、現時点での景気に対する見方にやや明るい兆しが見え始めたことが明らかになりました。今回の調査結果では、景気の現状判断を示すDI(ディフュージョン・インデックス、季節調整済み)が前月から1.8ポイント上昇し、44.4となりました。この数値は、実に5か月ぶりの上昇という結果であり、今後の景気回復へのわずかながらの希望を示唆しています。
この現状判断DIの内訳を見ると、家計動向に関連する指標では、飲食業の一部が伸び悩む一方で、小売業を中心に持ち直しの動きが見られました。その結果として、家計関連の全体的な指標は上昇しています。一方、企業動向については、製造業を中心にやや低下しており、依然として業種間でのばらつきが大きいことがわかります。雇用関連の指標は改善傾向にあり、労働市場の一部で安定した動きが確認されました。これらを総合すると、消費者の購買意欲や企業の事業展開に影響を与える家計・雇用分野がやや前向きな傾向を示したものの、製造分野では引き続き慎重な姿勢が続いているという状況です。
また、2〜3か月先の景気の見通しを示す先行き判断DIも前月から2.1ポイント上昇し、44.8となりました。特筆すべきは、家計、企業、雇用のすべての分野で先行きに対して前向きな見方が広がっている点です。特に雇用関連では、採用意欲の持ち直しが徐々に進みつつあることが示唆され、企業にとっては人材確保や働き方改革への対応を進めるうえでの重要な情報となります。
なお、季節調整を行わない原数値ベースでのDIでは、現状判断が前月より0.2ポイント上昇して44.8、先行き判断は2.7ポイント上昇して46.1という結果が出ています。これにより、実際の現場感覚としても景気に対する期待感がやや強まりつつあることが見て取れます。
今回の調査から読み取れる全体的な評価としては、「景気は、ここ最近はやや弱含みで推移しているものの、先行きには一定の期待が持てる状況」とされています。企業側から見れば、今後のボーナス支給や賃上げの動向が消費を刺激し、販売やサービス需要の拡大に寄与する可能性がある一方、依然として価格上昇が続く状況や、米国の通商政策の影響によって外部環境が不安定であることへの警戒も必要とされます。特に、物価高騰や為替の変動が企業経営に与える影響については、引き続き注視が求められる場面が続くでしょう。
こうした状況の中で、企業の採用担当者にとって重要なのは、雇用関連DIの上昇が示す労働市場の変化をいち早く察知し、優秀な人材の確保や育成を戦略的に進めることです。景気の変動が人材需要に直結することは言うまでもなく、早期の対応が中長期的な企業競争力の差に直結します。また、今後の景気の持ち直しに向けて、柔軟な採用体制や福利厚生の見直し、リモートワーク制度の整備などが重要になると考えられます。特に先行きに対する期待感が広がる今、企業にとっては雇用拡大やスキルアップ支援への投資が将来的な成長を下支えする鍵となるでしょう。
不透明な国際情勢や国内の物価動向に注意を払いながらも、今回の調査結果から得られるポジティブな兆候を活かし、事業戦略や人材戦略に反映させることが求められます。景気が持ち直しの兆しを見せている今こそ、採用活動や組織の強化に取り組む好機と言えるかもしれません。
⇒ 詳しくは内閣府のWEBサイトへ