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2025年6月30日

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新たに加わった2駅で全国1230駅に到達、道の駅制度創設から30年の節目に見直される地域観光戦略

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「道の駅」の第63 回登録について ~全国で1,230 駅に~(国交省)

令和7年6月13日、国土交通省は第63回目となる「道の駅」の登録について公表し、新たに2か所が登録された一方で、2か所の登録が取り消されました。これにより、全国の道の駅の数は変動なく1,230駅のままとなっています。平成5年4月22日に制度が創設されて以来、道の駅は地域の観光拠点や防災拠点としての役割を担いながら発展を続け、制度開始からちょうど30年を迎えた今、国土交通省は「第3ステージ」として、地方創生と観光振興の要として道の駅の機能強化に向けた取り組みをさらに進めています。

今回新たに登録されたのは、奈良県下北山村に設置される「道の駅きなりの郷 下北山」と、熊本県荒尾市の「道の駅ウェルネスあらお」の2駅です。どちらも令和8年度にオープンを予定しており、それぞれの地域が持つ特性や課題に対応しながら、多様な機能と魅力を備えた施設として整備が進められています。

奈良県下北山村に位置する「きなりの郷 下北山」は、国道169号沿いに立地し、163,210平方メートルという広大な面積を有しています。この施設は、駐車場が231台分、トイレが76器設置されており、観光案内所や情報提供施設、宿泊施設、温泉施設、多目的ホールなど、あらゆるニーズに対応する施設を備えています。さらに、ベビーコーナーやEV充電施設、RVパーク、公衆無線LAN、アスレチック、テニスコート、キャンプ場など、幅広い世代が楽しめるレクリエーション施設も整備されている点が特長です。また、非常用電源や備蓄倉庫、貯水槽、マンホールトイレといった防災設備も充実しており、奈良県の広域防災拠点として「防災道の駅」に位置づけられています。特にこの地域は山間部であり、交通アクセスや防災面での役割が重要視されているため、このような包括的施設整備は地域全体の安全性と魅力の向上に寄与すると考えられます。

一方、熊本県荒尾市に設置される「道の駅ウェルネスあらお」は、有明海沿岸道路のインターチェンジと接しており、53,294平方メートルの面積を有します。施設には駐車場350台分、トイレ79器のほか、行政施設、託児室、調理室、会議室、多目的スペース、イベントスペース、展望台など多彩な設備が整えられており、「ウェルネスタウンあらお」という市の都市構想に基づいて整備されるものです。ベビーコーナーや保健・福祉関連の施設も充実しており、幅広い世代に対応した地域交流の場となることが期待されています。荒尾干潟の美しい景観を望むテラスや公園も整備され、観光と自然体験を融合した魅力的な施設となる見通しです。熊本県の「北の玄関口」としての役割を果たしながら、観光客の誘致と地域住民の生活支援の両面に貢献する道の駅です。

今回の登録にあわせて、2か所の道の駅が登録取り消しとなりました。奈良県下北山村の「きなりの郷 下北山」と熊本県荒尾市の「ウェルネスあらお」が新たに登録されたことで、今後の地域発展や観光振興、防災体制の強化などにおいて重要な役割を担うことが期待されています。また、道の駅の登録にあたっては、無料で24時間利用できる駐車場や清潔なトイレ(原則洋式)、ベビーコーナーの整備に加え、道路情報や地域情報を提供する施設の設置、文化・観光に資する地域振興施設の存在、さらには施設全体のバリアフリー化が要件として定められており、これらの基準を満たす施設が全国に広がりを見せています。

企業の採用担当者にとっても、こうした道の駅の整備は地域の雇用機会や観光産業の発展に直結するテーマであり、新たな事業展開や人材確保の観点から注目すべき分野といえます。とくに観光地や地方自治体との連携、地域資源を活かしたマーケティング、インバウンド需要への対応といった分野では、専門性と柔軟性を兼ね備えた人材の採用が重要となるでしょう。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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