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2025年7月30日

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標準仕様パレット導入補助金、7月16日~8月20日まで申請受付の第3次公募開始

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荷役作業の効率化のための「標準仕様パレット」の利用促進支援事業費補助金の3次公募について(国交省)

令和7年7月16日、物流分野における生産性の向上と業務効率化を支援するための重要な取り組みとして、「標準仕様パレット」の利用促進支援事業費補助金について、第3次公募が開始されました。この補助金制度は、レンタルパレット事業者を通じて、補助対象となる仕様に適合したパレットを導入する荷主や物流事業者に対して、導入や活用に伴う経費の一部を補助するものです。今回の追加募集は、物流業界における荷役作業の効率化や作業負担の軽減、さらには輸送の最適化を目的とした施策の一環として実施されます。

補助の対象となるのは、標準仕様パレットを活用し、荷役作業の時間短縮や作業の標準化、輸送効率の改善といった成果が見込まれる取り組みで、具体的にはパレット導入による倉庫内作業の効率化や、トラック積載率の向上、積替え作業の簡略化などが挙げられます。対象となる事業者は、荷主企業や物流事業者を含み、複数の現場で標準仕様パレットの運用を進める意欲のある組織が歓迎されます。なお、補助の詳細条件や仕様については、事業専用の特設ウェブサイトにて公開されています。

今回の第3次公募では、応募期間が令和7年7月16日(水)の14時から開始され、令和7年8月20日(水)の16時までに応募書類の必着が求められています。書類審査を経て、交付決定は9月上旬に行われる予定で、事業期間は交付決定日から令和8年1月23日(金)までと定められています。予算の上限に達した場合には、期間内であっても受付が早期に締め切られる可能性があるため、申請を検討している企業は早めの準備が推奨されます。

この補助金制度の背景には、国内の物流現場で深刻化している人手不足や長時間労働、非効率な積載・荷降ろし作業といった課題があります。特に小規模な物流拠点や地方においては、標準化されたパレットの導入が進まず、現場ごとのバラつきが依然として存在しています。こうした課題を解消し、全国的に共通化された物流資材を活用することで、流通全体の効率化とコスト削減が期待されているのです。

標準仕様パレットは、JIS規格に準拠した統一仕様を備えており、多くの倉庫や輸送業者が共通で扱える利点があります。これにより、荷物の積み替え時の手間が削減され、フォークリフトによる作業もスムーズになります。また、異なる荷主間でのパレット共通使用が可能になることで、物流ネットワーク全体の柔軟性が高まり、繁忙期の応援対応や人員配置の最適化にも寄与します。

さらに、環境面への効果も期待されています。パレットの再利用が促進されることで、使い捨て資材の削減や輸送の最適化による二酸化炭素排出量の抑制など、サステナブルな物流構築に向けた取り組みにもつながります。補助金の導入により、初期コストの負担を軽減しつつ、長期的な運用による費用対効果を高めることができるため、導入をためらっていた中小企業にとっても魅力的な制度となっています。

補助金の活用によって、複数拠点にまたがるパレット運用体制を整えたり、自社内でのパレット管理システムの導入を同時に進めることも可能です。将来的にはパレットの動態管理やデジタル化との連携によって、さらなる省力化が見込まれており、今後の業界スタンダードとしての役割が期待されます。

本制度は、国が主導する物流の2024年問題対応や、サプライチェーン全体の最適化政策とも連動しており、事業者が将来にわたって持続可能な物流体制を構築するための重要なステップとなります。物流業務の改革を検討している企業にとって、この補助金は制度的にもタイミング的にも見逃せない機会であると言えるでしょう。

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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