2025年4月25日
労務・人事ニュース
河川環境を守る新対策、増補版ハンドブックに14種の危険外来種を収録
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最終更新: 2025年5月1日 03:01
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河川の外来植物対策ハンドブックを公表しました ~地域と連携した外来植物防除対策ハンドブック(案)令和7年度増補版~(国交省)
令和7年4月4日、国土交通省は河川の生態系と治水機能を守るための重要な取り組みとして、「地域と連携した外来植物防除対策ハンドブック(案)」の令和7年度増補版を公表しました。このハンドブックは、河川管理者のみならず、地域住民や市民団体などが協力して進める外来植物対策を実効性あるものとするために作成されたものであり、今回の増補では、特に近年急増する外来植物10種を新たに掲載し、より実践的な対策の強化が図られています。
河川環境における外来植物の増加は、在来種の生育環境を脅かすだけでなく、洪水時に水の流れを阻害するなど治水上の問題も引き起こしており、各地でその影響が深刻化しています。こうした背景のもと、同省では令和3年7月に初版のハンドブックを公表し、外来植物の見分け方や季節ごとの適切な防除手法、地域住民との連携方法など、幅広い知見を一冊にまとめて提供してきました。そして今回の増補版では、現場の声や最新の事例をもとに、より多様な地域課題に対応できる内容へとアップデートされています。
新たに追加された10種の外来植物には、オオフサモやオオバナミズキンバイ、ナガエツルノゲイトウ、ミズヒマワリ、ブラジルチドメグサ、セイバンモロコシ、イタチハギ、トウネズミモチ、オオブタクサ、ウチワサボテンなどが含まれています。これらは、いずれも近年の国内調査で急速な拡大が確認された種であり、その繁殖力や生育速度の高さが地域の自然環境に深刻な影響を及ぼしています。
また、今回の改訂では、各地の河川管理者が取り組んできた官民連携による防除活動の成功事例も新たに多数紹介されており、実際にどのような体制や方法で外来植物への対応を進めることが効果的であるかを具体的に学ぶことができる内容となっています。たとえば、自治体、NPO法人、学校、市民ボランティアなどが一体となり、計画的な除去作業を実施した結果、生態系が回復した事例などは、他地域への展開において非常に有用な参考となります。
このように、令和7年度増補版のハンドブックは、単なる情報提供を超えた実践的なツールとしての価値を持ち、地域に根差した外来植物対策の推進に大きく貢献することが期待されています。企業にとっても、地域貢献や環境保全を重視したCSR活動の一環としてこのような活動に関与することは、企業価値の向上につながります。また、環境分野に関心を持つ人材の採用や育成にも活用できる内容であり、持続可能な地域社会との共生を目指す企業戦略にも合致します。
国土交通省では、本ハンドブックをウェブサイト上にて一般公開しており、誰でも自由に閲覧・活用することが可能です。今後はさらに多様な関係者の参画を促し、地域ぐるみでの防除活動が全国へと広がっていくことが期待されています。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ