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2025年6月27日

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温室効果ガス削減技術の国際展開を目指す企業必見、125名が参加した「みどり脱炭素海外展開コンソーシアム」設立総会

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【入会受付開始】「みどり脱炭素海外展開コンソーシアム」(農水省)

令和7年6月10日、農林水産省は「みどり脱炭素海外展開コンソーシアム」の設立を正式に発表し、同時に入会受付を開始しました。このコンソーシアムは、農林水産分野における温室効果ガス(GHG)排出削減に資する技術の国際的な普及と実装を目指すもので、国内外のパートナーとの連携強化を通じて、脱炭素プロジェクトの形成と実行を支援する体制が整えられました。企業や団体がこの動きに参画することで、気候変動対策における国際競争力の向上や新たな市場機会の獲得につながることが期待されています。

このコンソーシアムの設立は、農林水産省が本年5月に策定した「農林水産分野GHG排出削減技術海外展開パッケージ(MIDORI∞INFINITY)」に基づいた取り組みの一環であり、温室効果ガス排出削減に対する国内技術の高度化とその国際的な発信を目指すものです。MIDORI∞INFINITYとは、「みどりの食料システム戦略」を基盤に、農林水産・食品分野での脱炭素化に無限の可能性があるとの考えから名付けられた通称であり、このネーミングには未来志向と希望のメッセージが込められています。

令和7年6月4日に開催された設立総会には、農林水産省をはじめとした関係省庁・機関の代表者が出席し、総勢125人の関係者が集まりました。この中にはGHG排出削減技術を保有し、将来的な海外展開を検討する企業や団体も多数含まれており、関心の高さがうかがえます。総会では、MIDORI∞INFINITYの具体的な内容や、これを支える関連政策について詳細な説明が行われ、パネルディスカッションを通じて今後の方向性や国際協力の枠組みについても議論が交わされました。

今後、コンソーシアムでは定期的にセミナーやパネルディスカッションが実施され、参加企業・団体は、海外パートナーとのマッチング機会を得ることができます。これは単なる情報共有の場ではなく、二国間クレジット制度(JCM)を活用した脱炭素プロジェクトの形成につながるものであり、国際的な協力の枠組みを活用した実効性のある温室効果ガス削減の推進が狙いです。

本コンソーシアムへの入会は、農林水産省が設置した専用フォームから随時申し込み可能となっており、法人や団体であれば、業種や所在地に関係なく参加が認められています。なお、個人での参加は対象外となります。入会に際しては、あらかじめ設置規則への同意が必要とされており、今後の活動参加や情報発信に関するルールが定められています。

この動きは、脱炭素社会の構築に向けたわが国の技術力を国際舞台で発揮するための重要なステップであり、特に農林水産分野における環境配慮型の取り組みを積極的に進める企業にとっては大きなチャンスとなります。温室効果ガスの排出削減はもはや環境部門だけの問題ではなく、経営戦略そのものと密接に関係しており、持続可能性をビジネスの中心に据えることが求められています。その意味で、今回のコンソーシアムは、脱炭素という課題を共有するグローバルなパートナーシップの実現を後押しする仕組みといえるでしょう。

企業の採用担当者にとっても、このような環境政策に積極的に関与する姿勢は、企業ブランドの向上や優秀な人材の確保に直結する重要な要素となり得ます。若年層を中心に環境意識が高まる中、企業のESG対応や脱炭素への取り組みは採用競争力に直結しており、コンソーシアムへの参加はその一環として有効な選択肢となります。また、海外展開を視野に入れたビジネスの発展可能性は、社内のグローバル志向を強化する意味でも重要な戦略といえるでしょう。

⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ

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