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2025年8月30日

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看護師の就業者数が2024年に136万人、前回比5万人以上増加

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令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況(厚労省)


この記事の概要

厚生労働省が公表した令和6年末時点の「衛生行政報告例」によると、保健師や看護師、歯科衛生士、はり師、きゅう師、柔道整復師など、多くの医療関係職種で過去最多の就業者数が確認されました。特に看護師は136万人を超え、前回調査から5万人以上の増加を記録しています。


厚生労働省が取りまとめた令和6年末現在の「衛生行政報告例」は、医療や福祉、栄養など11の行政分野において、免許を保有し実際に就業している医療関係者の実態を把握する重要な統計資料です。今回の報告では、特に「医療」分野において、保健師や看護師、はり師、柔道整復師など、多くの職種で過去最多となる就業者数が確認され、社会の高齢化や健康志向の高まりを背景に、医療・介護人材への需要が依然として高いことが示されています。

看護師の就業者数は1,363,142人に達し、前回調査(令和4年末)から51,455人、率にして3.9%の増加となりました。この大幅な増加は、医療現場の需要が高まる中で、若年層の参入や現場復帰者の増加などが影響していると考えられます。保健師も63,536人と過去最多を記録し、前回比で5.4%の増加となっています。地域包括ケアや公衆衛生の充実が求められる中、保健師の役割の重要性が再認識されています。

助産師は38,721人で1.7%の増加、歯科衛生士は149,579人で3.0%の増加といったように、多くの医療職で堅調な増加傾向が見られます。一方で、准看護師や歯科技工士は減少しており、准看護師は233,022人と前回から21,307人、率にして8.4%の減少、歯科技工士も31,733人で1,209人、3.7%の減少となっています。この背景には、准看護師制度の見直しや、歯科技工士における高齢化と新規参入者の減少などがあると考えられます。

また、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師など、伝統的な東洋医学・手技療法に関する職種も安定的に増加しています。はり師は136,736人(前回比+5,250人、4.0%増)、きゅう師は134,730人(+5,252人、4.1%増)と、いずれも高い伸び率を記録しており、現代医療と補完し合う形でのニーズの高まりが伺えます。柔道整復師も78,666人と過去最多となり、地域に根ざした施術ニーズを背景に、一定の成長を維持しています。

施術所に関しては、「あん摩、マッサージおよび指圧を行う施術所」は17,531か所で、前回より2.7%減少した一方、「はりおよびきゅうを行う施術所」は35,494か所で4.7%増加、「あん摩、マッサージおよび指圧、はり並びにきゅうを行う施術所」は38,595か所で0.6%の増加となっており、複合的な施術ニーズへの対応も拡大傾向にあります。柔道整復の施術所は50,924か所で、前回比で横ばいながらも全国に広く展開されています。

これらのデータは、各都道府県からの報告をもとに厚生労働省が集計したもので、医療・施術分野の労働市場の動向や、今後の人材政策の基礎資料として極めて重要です。高齢化社会の進展に伴い、地域包括ケアや在宅医療の重要性が増す中、看護職や伝統医療関連職の果たす役割はさらに拡大していくことが予想されます。加えて、施術所の数やその種類の変化からも、医療・健康サービスの多様化と、地域住民のニーズに合わせた柔軟な対応が求められている実態が浮き彫りとなりました。

この記事の要点

  • 看護師の就業者数が過去最多の136万人を超え、前回比で3.9%増加
  • 保健師も5.4%の増加で過去最多を記録し、公衆衛生ニーズの高まりが背景
  • 准看護師と歯科技工士の就業者数はそれぞれ8.4%、3.7%の減少
  • はり師、きゅう師、柔道整復師などの就業者数は4%前後の伸び率で増加傾向
  • 施術所の数は施術内容により増減が分かれ、はり・きゅう施術所は4.7%増加
  • 施術所の複合化が進み、ニーズの多様化に対応した施設が増加傾向

⇒ 詳しくは厚生労働省のWEBサイトへ

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