2025年8月11日
労務・人事ニュース
薪ストーブ・ペレットストーブ購入者に朗報、宍粟市が令和8年3月まで補助金制度を実施
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介護職員福岡市西区/JR筑肥線/下山門駅/福岡県
最終更新: 2025年8月15日 08:05
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介護職員/JR筑肥線/今宿駅/福岡県福岡市西区
最終更新: 2025年8月15日 08:05
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介護職員/JR筑肥線/九大学研都市駅福岡県/福岡市西区
最終更新: 2025年8月15日 08:04
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介護職員/福岡県/西鉄甘木線/甘木駅から徒歩7,8分朝倉市
最終更新: 2025年8月15日 08:05
令和7年 宍粟市 木質バイオマスストーブ購入費用を助成
令和7年度に宍粟市が実施する木質バイオマスストーブの購入費用に対する助成制度は、持続可能な社会を目指す取り組みの一環として、再生可能エネルギーの利用促進と地域資源の有効活用を両立させる内容となっています。この制度は、薪ストーブやペレットストーブなどの木質バイオマス燃焼機器を導入しようとする市民や市内の事業者に対して、設置にかかる費用の一部を補助するもので、環境保全とエネルギー自立の両面から高く評価される施策です。
助成の対象となるのは、宍粟市内に住所を有する個人や、同市内に事務所を構える法人等であり、いずれも市税を滞納していないことが条件となっています。また、申請者本人のみならず、同一世帯の構成員も含め、補助の申請は一人につき一度限りとされています。この点は公平性の確保と予算の適正配分の観点から設けられており、制度の持続性にも配慮が見られます。
対象となる設備は、木質バイオマスを燃料とした暖房機器であり、市内に設置する未使用品に限られます。具体的には薪ストーブやペレットストーブなどが該当し、購入価格が15,000円以上であることが条件となっています。中古品は対象外とされ、再生可能エネルギーの導入に対する一定の品質基準が求められている点は、安全性と効果の確実性を担保するための重要な基準といえるでしょう。
助成金額は、購入および設置にかかる費用の2分の1以内とされており、補助の上限は20万円に設定されています。ただし、国や県の同様の助成制度を利用している場合には、それらの助成額を差し引いた残額の2分の1が対象となり、やはり上限は20万円までとされています。1,000円未満の端数は切り捨てとなるため、実際の交付額は明確かつシンプルに計算される仕組みです。こうした経済的支援は、家庭や事業所における導入コストの負担軽減につながり、導入促進の実効性を高めています。
申請の受付期間は令和7年4月1日から令和8年3月31日までとされており、原則として、工事が完了した日から3か月以内に申請しなければならないため、導入時期の計画と合わせて準備を進める必要があります。また、受付期間中であっても予算が上限に達した場合には受付が終了するため、早めの申請が推奨されます。
申請には多くの書類が必要とされており、具体的には補助金交付申請書、事業報告書、収支決算書、誓約書、カタログや完成写真、契約書類、領収書などが求められます。これらの書類は、市役所森林環境課に持参して提出する必要があり、郵送では受付できない点に注意が必要です。書類の審査と現地確認を経たのち、補助対象として認定された場合には交付決定通知書が郵送で送られてきます。補助金の請求は、この交付決定通知書を受け取った後に行うことができます。
補助を受けた機器等については、導入後5年間は補助金交付の目的に反する使用や譲渡、貸付、担保への提供などが原則として禁じられており、こうした行為を行う場合には市長の承認が必要です。さらに、事業完了後5年間は関係書類や帳簿類の保存義務が課され、必要に応じて市が立ち入り検査を行うこともあるため、適正な事業実施が求められます。これらの規定は、補助金制度の信頼性と持続可能性を高めるために不可欠な措置であり、制度の健全な運用に寄与するものです。
また、補助対象となった方には、今後の制度改善や温室効果ガス削減効果の検証のために、アンケートへの協力が求められる場合もあります。これにより、制度の実効性が継続的に評価され、より効果的なエネルギー政策へとつながっていくことが期待されます。
この制度は、地域資源である木質バイオマスの利用を通じてエネルギーの地産地消を促進し、持続可能なまちづくりを推進する施策として、非常に意義のある内容です。企業や個人にとっては、環境配慮型の設備導入に対する明確な後押しとなり、地域経済と環境保全の両立を実現する機会ともなります。
⇒ 詳しくは宍粟市のWEBサイトへ