2025年8月6日
労務・人事ニュース
2回に分けて申請可能、令和7年 萩市の燃油価格高騰対策で最大12ヶ月分を支援
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「夜勤なし」/正看護師/有料老人ホーム/介護施設/車で通えます
最終更新: 2025年8月27日 22:37
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「駅チカ」/正看護師/病院
最終更新: 2025年8月27日 22:37
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訪問看護師/即日勤務可
最終更新: 2025年8月28日 10:07
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「駅チカ」/正看護師/内科/循環器内科/クリニック/夜勤なし
最終更新: 2025年8月27日 22:37
令和7年 がんばろう萩!漁船用燃油価格高騰対策事業
山口県萩市では、急激な燃油価格の上昇が地域漁業に深刻な影響を及ぼしている現状を踏まえ、操業コストの一部を公的に支援する新たな取り組みが開始されました。令和7年1月1日から12月31日までの1年間にわたり、漁業者が漁船の操業に必要な燃油を購入した際に、その価格高騰分を補填する制度「がんばろう萩!漁船用燃油価格高騰対策事業」が展開されます。この支援は、漁業の継続的な運営を後押しすると同時に、地域における水産物の安定供給を維持するための重要な施策と位置づけられています。
補助の対象となるのは、萩市内に居住し、市内の漁業協同組合に所属する組合員であることが条件とされており、個人・法人を問わず、正組合員および准組合員も含まれます。ただし、令和4年から令和6年までのいずれかの年において漁業収入が最も高い年度があること、そして市税などの滞納がないことが申請資格として求められており、これらの条件を満たさない場合は原則申請することができません。
支援の金額は、漁業者が実際に購入した燃油の数量に応じて決定され、補助単価は対象期間中の平均燃油価格と令和3年同期間の平均価格との差額によって算出されます。計算は年に2回行われ、1回目(令和7年1月から6月)と2回目(令和7年7月から12月)に分けて補助単価が確定されます。この方式により、市場価格の変動に対応した柔軟な補助が実現されます。
補助対象となる燃油は、A重油、軽油、ガソリン、混合油の4種類で、いずれも漁船用に購入されたものであることが必要です。ただし、遊漁船業に用いられる燃油は対象外となっており、兼業で漁業を営んでいる場合は、漁船に使用された分のみが補助の対象となります。
申請は所属する漁協の各支店を通じて行う形となっており、個別の漁業者が市へ直接申し込むのではなく、漁協が取りまとめたうえで申請を代行します。申請は年に2回実施され、第1回は令和7年1月から6月の購入分について、令和7年7月1日から令和8年1月30日までの期間に申請を受け付けます。第2回は令和7年7月から12月の購入分について、令和8年1月5日から1月30日までの申請期間が設けられています。ただし、これらの期限は漁協が市に提出する締切日であり、各漁業者が漁協に申し込む具体的な期限は、後日、所属する漁協より個別に案内されます。
交付された補助金は、原則として市から漁協に一括して振り込まれた後、各申請者に適切に配分されます。申請にあたって必要となる書類は、市のホームページからダウンロードできるほか、山口県漁協はぎ統括支店管内の各支店でも入手可能です。具体的には、補助金交付申請書兼委任状、漁業収入を証明するための確定申告書の控えまたは関連書類、そして燃油購入実績報告書などが必要です。
この制度は、地域漁業の持続性を守るとともに、漁業従事者の生活と経営の安定化を図るために重要な役割を果たすものであり、持続可能な地域社会の構築にもつながる施策です。燃油高騰という外的な経済要因に左右されやすい一次産業に対して、行政が的確に対応し、現場の声を反映させた支援を行うことで、将来的な地域の食料供給体制の安定にも貢献しています。
⇒ 詳しくは萩市のWEBサイトへ