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2024年9月7日

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2024年7月の消費者物価指数、前年同月比で2.8%上昇

2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)7月分(2024年8月23日公表)(総務省)

2024年7月の全国消費者物価指数(CPI)は、2020年を基準とした指数で108.6を記録し、前年同月比で2.8%の上昇となりました。この上昇は、国内の消費者にとっては生活費の負担増を意味しており、特にエネルギー価格や食品価格の高騰が影響を与えています。

詳細を見ていくと、総合指数において生鮮食品を除いた指数は108.3で、前年同月比で2.7%の上昇を記録しています。これは、食品全般の価格上昇が続いていることを反映しています。特に、穀類や肉類、外食費が顕著に値上がりしており、消費者の支出を押し上げる要因となっています。例えば、豚肉や外食の価格はそれぞれ5.4%および2.3%の上昇を示しており、日常的な食品購入や外食が家計に与える影響が増大しています。

さらに、生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は106.9となり、前年同月比で1.9%の上昇を示しました。この指標は、エネルギー価格や生鮮食品の変動を除いた価格動向を示しており、基本的な生活必需品やサービスの価格上昇を示すものです。特に、電気代やガス代などの光熱費が大幅に上昇しており、エネルギー関連費用が消費者物価に与える影響が非常に大きいことがわかります。電気代は前年同月比で22.3%の上昇、ガス代も7.4%上昇しており、これらの上昇が総合指数に対して大きく寄与しています。

また、エネルギー以外の項目でも、家庭用耐久財や家具・家事用品などの価格が上昇しており、特にルームエアコンの価格は12.7%の上昇を記録しています。このように、夏季のエネルギー需要増加や関連商品の値上がりが、消費者物価の上昇に寄与していることが明らかです。

交通・通信分野でも、ガソリン価格の上昇が続いており、自動車関連費用も増加しています。具体的には、自動車保険料が4.1%上昇しており、車を持つ家庭にとっては追加の経済的負担となっています。教養娯楽分野では、外国パック旅行費が58.9%と大幅に上昇しており、旅行需要の回復が物価に反映されていることが伺えます。

このような背景から、2024年7月の全国消費者物価指数は、全体として生活費の負担が増していることを示しており、特にエネルギー関連費用の高騰が際立っています。これらのデータは、今後の経済政策や生活支援策の検討に重要な指標となるでしょう。

⇒ 詳しくは総務省のWEBサイトへ

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