2025年9月8日
労務・人事ニュース
2025年4-6月期の国内旅行消費額は6兆7,988億円、日帰り旅行が13.5%増で大きく貢献
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旅行・観光消費動向調査 2025年4-6月期(1次速報)(観光庁)
この記事の概要
2025年4月から6月期における日本人の国内旅行消費額が6兆7,988億円となり、前年同期比で6.2%増加しました。旅行者数は微増の1億4,566万人で、旅行単価も5.8%上昇し46,676円となっています。特に日帰り旅行の伸びが顕著で、消費額、旅行者数、旅行単価すべてにおいて前年を上回る結果となりました。
観光庁が発表した2025年4月から6月期の旅行・観光消費動向調査によると、日本人の国内旅行消費額は6兆7,988億円となり、前年同期と比較して6.2%の増加となりました。この数字はコロナ禍を経た旅行需要の回復が着実に進んでいることを示すものです。内訳を見ると、宿泊旅行の消費額が5兆2,916億円で前年より4.3%増加し、日帰り旅行の消費額は1兆5,073億円となっており、こちらは13.5%という大幅な伸びを記録しました。宿泊旅行の回復が堅調に進む一方で、より手軽な日帰り旅行が生活スタイルに合致し、消費拡大に大きく寄与しているといえます。
国内旅行全体の延べ旅行者数は1億4,566万人で、前年同期比でわずかに0.3%の増加となりました。このうち宿泊旅行の旅行者数は7,330万人で1.8%減少したものの、日帰り旅行者数は7,236万人と2.5%の増加を記録しています。宿泊を伴う長距離旅行よりも、日常生活の延長線上で楽しめる日帰り旅行へのニーズが高まっていることが明確に示されています。
旅行単価、つまり1人1回あたりの旅行支出も上昇傾向にあり、国内旅行全体の平均は46,676円で、前年同期比5.8%増加しています。宿泊旅行では72,186円で6.2%の上昇、日帰り旅行では20,832円で10.7%の上昇と、どちらも増加しました。これは、交通費や宿泊費、飲食代、買い物などの出費が増えていることを反映しています。特に日帰り旅行の単価が10%以上も上がった点は注目すべきで、短時間でも質の高い体験や贅沢を求める傾向が強まっていると考えられます。
月別の動向では、4月が19,566億円、5月が27,445億円、6月が20,978億円と推移しており、特にゴールデンウィークを含む5月の消費が高水準となっています。前年同月比で見ると、5月が+13.2%、6月が+8.2%と大幅に伸びており、季節イベントや連休が消費を後押ししたことがうかがえます。
このように、旅行市場は回復基調を維持しており、特に日帰り旅行に関する需要と消費の拡大が目立ちます。企業にとっては、こうした需要の変化に対応した商品・サービスの開発が求められるとともに、旅行業界に携わる人材の確保や教育も重要性を増しています。また、旅行支出が増加傾向にあることから、観光関連企業では単価を意識した戦略設計やマーケティング施策が効果を発揮する可能性が高まっています。
この記事の要点
- 2025年4-6月期の国内旅行消費額は6兆7,988億円で前年比6.2%増
- 宿泊旅行の消費額は5兆2,916億円、日帰り旅行は1兆5,073億円
- 延べ旅行者数は1億4,566万人で前年同期比0.3%増
- 宿泊旅行者数は減少、日帰り旅行者数は増加傾向に
- 旅行単価は46,676円で前年比5.8%の上昇、日帰り旅行では10.7%の増加
- 旅行市場全体が回復基調を維持し、消費額・単価ともに上昇傾向
- 日帰り旅行への高い需要が消費拡大に寄与している
⇒ 詳しくは観光庁のWEBサイトへ