2025年7月31日
労務・人事ニュース
2025年6月時点で15市場が訪日数の6月過去最高を記録、多極化進むインバウンド市場
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IT事務/月収例29.5万/土日祝休み/未経験から手に職/残業月10h以内/リモートあり
最終更新: 2025年7月30日 21:02
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訪日外客数(2025年6月推計値)6月:3,377,800人、過去最速で累計2,000万人を突破(JNTO)
2025年6月の訪日外国人旅行者数が過去最高を記録し、日本の観光業界にとって大きな節目となった。日本政府観光局の推計によると、6月単月の訪日外客数は337万7,800人に達し、前年同月比で7.6%の増加を示した。この数字は6月として過去最高であり、コロナ禍以降の回復が本格化したことを明確に示している。
さらに注目すべきは、2025年上半期(1月〜6月)の累計訪日外客数が2,151万8,100人に達し、前年比で370万人以上の増加を記録した点である。これにより、訪日外国人数が過去最速で2,000万人を突破したことになり、観光庁が掲げる第4次観光立国推進基本計画の柱である「消費額拡大」や「地方誘客促進」などの目標に対しても、好調なスタートが切られている。
地域別に見ると、韓国からの旅行者数は72万9,800人で前年同月比3.8%増、中国は79万7,900人で19.9%増、台湾は58万5,000人で1.8%増といずれも堅調な伸びを示した。特に中国市場の回復は顕著で、臨沂〜関西間の新規就航や長沙・杭州・合肥などからの復便・増便が寄与した。また、シンガポールやインド、ドイツ、米国など、合計15の国と地域で6月として過去最高の訪日外客数を記録しており、訪日需要の広がりが明確になっている。
米国からの訪日者は34万5,100人と16.4%増加し、単月で過去最高を更新した。これは6月上旬から始まったスクールホリデーの影響に加え、根強い日本旅行人気が背景にある。ヨーロッパでも、イタリアが前年比34.1%増の2万100人、スペインは41.0%増の1万8,200人、ドイツは43.9%増の2万3,900人と大幅な伸びを見せた。これらの地域では、新規直行便の就航や経由便の利便性向上が奏功しており、アクセス性の改善が訪日意欲を押し上げた形となっている。
一方で、香港やタイ、フィリピン、オーストラリアなどでは訪日者数が前年を下回ったケースも見られた。特に香港はSNSでの地震情報の拡散などが影響し、前年比33.4%の減少となった。これらの国では、スクールホリデーの時期や航空便の減便などが訪日数に影響したと考えられる。
また、ロシアからの訪日者数は前年比で111.9%増の1万1,900人となり、地政学的リスクがある中でも訪日意欲の高さが見られた。中国経由などを利用したルートの多様化がこの結果に繋がったものとされる。
これらの数字の背景には、日本の観光インフラの回復とプロモーション施策の成果がある。観光庁は、訪日需要の多様化と地方への誘客を進めるため、引き続き市場分析を重ねながら戦略的な施策を展開していくとし、航空路線の復便・増便支援や地方空港の利便性向上、国際会議やイベント誘致などを通じて、消費の波及効果を拡大する構えだ。
特に為替の影響で訪日旅行の費用対効果が高まっている現在、日本は多くの外国人旅行者にとって魅力的な旅行先となっている。今後も円安傾向が続く中、観光産業にとっては大きな追い風が期待される。
以上のように、2025年6月の訪日外国人旅行者数は記録的な伸びを見せ、コロナ禍からの回復が確実に進んでいることを裏付けた。観光業界にとっては、今後の需要拡大を確実に捉え、持続可能な成長戦略を構築することが求められている。
⇒ 詳しくは日本政府観光局のWEBサイトへ