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2025年7月29日

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2025年8月から2026年2月まで全4回開催、離職防止を狙う宇和島発の新人研修が注目

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業種を超えたつながりが離職防止に直結、定員30名の新人研修プログラムに注目

宇和島商工会議所は、令和7年8月から令和8年2月にかけて、地域の新社会人を対象とした交流型研修「うわじまルーキーズカレッジ2025 with ホリバタ」を開催します。この取り組みは、宇和島市とその周辺地域における若年労働者の定着と育成を目的としており、業種や職種の枠を超えて若手社員がつながる「地域同期会」の形成を目指すものです。共催には宇和島市立中央公民館、津島町商工会、鬼北町商工会、松野町商工会、吉田三間商工会が名を連ねており、地域をあげた若手人材支援のプロジェクトとして実施されます。

このプログラムは、宇和島圏域の中小企業や事業所に勤務する新社会人、つまり入社1年目から3年目程度の若手社員を対象としており、30名程度の定員で募集が行われます。研修は全4回にわたって構成されており、それぞれの回が異なるテーマで実施されます。第1回は8月26日(火)に開催され、「コミュニケーションスキルとキャリアデザイン入門」をテーマに自己理解と他者理解を深めるワークショップが実施される予定です。研修後には参加者同士の親睦を図る交流会も予定されており、対話を通じた関係性づくりが期待されます。

第2回は10月6日(月)、第3回は12月8日(月)に開催され、いずれも宇和島市立中央公民館が会場となります。内容は「宇和島圏域の今と未来を、先輩を通して考えよう!」というテーマで構成されており、地域で活躍する先輩社員からの話を聞きながら、地元で働く意味や将来像を見つめ直す機会となるよう設計されています。地域とのつながりを深めることで、企業への帰属意識やキャリアへの展望をより確かなものとし、若手の離職防止に繋がる効果が期待されます。

最終回となる第4回は令和8年2月5日(木)に開催され、「実践編・宇和島フィールドスタディ」と題し、地域のリアルな現場を見て感じる体験型の研修が行われます。午前10時から午後6時までの長時間プログラムとなり、昼休憩をはさみながら、フィールドワークを通じて地域の課題や可能性を体感する機会が提供されます。この回の後にも交流会が予定されており、4回を通じて培った関係性がさらに強固なものとなることでしょう。交流会の参加費は6,000円となっており、仕事外の場での対話を通じたリフレッシュや意識共有も、若手社員のモチベーション向上に貢献します。

このような地域密着型の人材育成事業は、特に地方都市において重要な意味を持ちます。都市部と比べて転職市場が限られる地域では、若手社員が孤立を感じたり、キャリアの展望を描きにくくなる傾向があります。うわじまルーキーズカレッジは、そんな課題に対して「地域同期」という横のつながりを創出することで、仲間意識を醸成し、安心して働き続けられる職場環境を支える役割を果たしています。先輩社員とのつながりを通じて、成長モデルを共有できる構成となっている点も注目されるポイントです。

企業の採用担当者にとっては、本プログラムへの社員派遣は育成コストを抑えつつ外部刺激を与える絶好の機会となります。外部の若手社員と接することで視野が広がり、また自社の課題を客観視できるようになるため、社内育成と同時に自己成長の機会も提供できます。さらに地域の商工会議所や自治体と連携した取り組みであるため、企業のCSR活動や地域貢献にも位置づけやすく、採用ブランディングや離職率低下にも好影響を及ぼすことが期待されます。

令和7年から令和8年にかけて実施される「うわじまルーキーズカレッジ2025」は、単なる新人研修にとどまらず、地域全体の人材育成と定着に向けた実践的かつ戦略的な取り組みとして、企業・参加者双方にとって高い意義を持つものです。地域の未来を担う若者たちに、働くことの価値と喜びを実感させるこのプロジェクトは、まさに“地域を育てる研修”と呼ぶにふさわしい内容となっています。

⇒ 詳しくは宇和島商工会議所のWEBサイトへ

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