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2025年8月24日

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2025年8月に発表、完全キャッシュレスバス実証に全国26事業者42路線が参加

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完全キャッシュレスバスの実証運行の実施路線を選定しました!(国交省)


この記事の概要

2025年8月8日、国土交通省は完全キャッシュレスバスの実証運行に向けて、全国から26事業者・42路線を選定したと発表しました。現金を扱わないことで運転者の負担軽減や経営改善が期待されており、8月26日以降、順次運行が始まります。利用者の理解促進と制度の検証を経て、来年3月に結果が公表される予定です。


2025年8月8日、国土交通省は、全国的なバス運転者不足と地域公共交通の維持が困難な状況に対応するため、完全キャッシュレスバスの実証運行に関する重要な発表を行いました。今回新たに選定されたのは、全国から申請のあった中から選ばれた26のバス事業者と、計42路線にわたる運行ルートです。実証運行は早い路線で2025年8月26日から始まり、利用者への周知もこの日を皮切りに本格化する予定です。

深刻な運転者不足という社会課題に直面する中、バス業界ではこれまでにもキャッシュレス決済の導入が積極的に進められてきました。すでに多くの路線でICカードやQRコード決済に対応しており、現金を取り扱わない完全キャッシュレス環境の整備が現実味を帯びてきています。とはいえ、急激な変化は利用者の混乱を招くおそれがあるため、利用者理解の醸成を丁寧に図る必要があるという認識のもと、昨年度に引き続き今回の実証運行が計画されました。

完全キャッシュレスバスの導入には、運転者の釣り銭対応や金銭管理といった業務負担の大幅な軽減という効果が期待されています。これは、運転者の業務環境の改善だけでなく、人材確保にも資する重要な施策です。また、現金のやり取りが不要になることで、運行の定時性や安全性の向上、乗降時間の短縮、そして車内でのトラブルの減少にもつながるとされています。

実証運行は、2025年8月8日から始まる周知活動を経て、8月26日から段階的にスタートし、2026年3月ごろにその結果が公表される見込みです。今回選定された路線は、都市部から地方まで多岐にわたり、それぞれの地域特性に応じた運用方法が採られます。国土交通省は、こうした実証を通じて得られた知見をもとに、関連制度の見直しや全国的な展開に向けた制度整備を進めていく方針です。

企業にとってもこの取り組みは無関係ではありません。バスを利用した通勤・通学支援を行っている企業、観光業界や地域インフラを支える業種にとって、キャッシュレスバスの導入は業務の効率化や顧客満足度の向上に直結する可能性があります。また、地域との連携や交通弱者への配慮といった社会的責任を果たす観点からも、こうした取り組みに対する関心と関与は今後一層求められるでしょう。

この記事の要点

  • 2025年8月8日に国土交通省が完全キャッシュレスバスの実証運行を発表
  • 26事業者・42路線が選定され、8月26日以降順次運行開始予定
  • 運転者不足や現金管理の負担軽減が導入の主な目的
  • 利用者の理解を得ながら段階的に展開する計画
  • 実証運行の検証結果は2026年3月ごろに公表予定
  • バス業界のキャッシュレス対応は既に高水準に達している

⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ

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