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2025年7月2日

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令和7年 映画上映と食イベントで最大8万円補助、鶴岡市が市民主体の食文化発信を支援

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令和7年度鶴岡市映画活用による市民食文化活動促進事業補助金

山形県鶴岡市では、令和7年度の新たな取り組みとして「映画活用による市民食文化活動促進事業補助金」の交付を実施しています。この制度は、ユネスコ食文化創造都市として登録されている鶴岡市が、映画と食という異なる文化資源を結び付けることにより、市民の食文化への理解と誇りを高めると同時に、地域全体の活力向上を目的とする先進的な取り組みの一環です。市内に在住する個人、または活動拠点を市内に持ち、かつ構成員の過半数が市内在住・在勤・在学している団体が対象となります。

この補助金制度は、地域に根差した映画上映会を通じて食文化を再発見し、地域住民が自らの暮らしと地域に対する理解を深めることを支援する仕組みです。対象となる事業は、市内で食に関連する映画を上映し、かつ一般から広く参加者を募るものである必要があります。上映会は関係者のみに閉じたものでは対象外となり、あくまで市民参加を前提とした公開性のある取り組みであることが求められています。

この補助金の補助率は対象経費の2分の1以内であり、上限額は上映会のみを行う場合で5万円、上映に加えて食の提供や食文化を発信するイベントも行う場合には上限8万円となります。なお、食材費については補助対象経費全体の半額までとされ、また収入がある場合(たとえば参加費の徴収など)には、その金額を差し引いたうえで補助金額が算出されます。1,000円未満の端数は切り捨てとされ、より実用的かつ透明性の高い支援設計がなされています。

対象経費には、映画の配給料や会場使用料、広告宣伝費、印刷製本費、講師への謝礼および旅費、消耗品の購入費、食材費などが含まれます。これにより、映画上映のための基礎的な準備から、食文化発信のための付加的な企画までを広くカバーすることができます。また、実際の事業実施後には、実績報告書や収支計算書に加えて、イベントの様子が確認できる写真や資料、領収書の写しなどの提出が求められており、制度運用上の透明性確保にも力が入れられています。

補助金の交付は、同一会計年度につき1個人または1団体につき1回までとされており、複数回の申請は認められていません。したがって、申請を計画する際には内容をよく精査し、最も効果的な時期や内容で実施する必要があります。申請時には、上映予定作品の概要がわかる資料、団体の場合は団体の概要および構成員に関する情報の提出も求められています。

この制度は、地域における食文化の継承や新たな視点からの再発見を促す貴重な機会であり、市民の手による創造的な取り組みを促進する効果があります。また、企業にとっても、地域の文化振興や食文化との連携を通じたブランド向上やCSR活動の一環として、この制度を活用することが可能です。たとえば、地域の飲食店や食品関連企業が協賛または共催することで、自社の取り組みが地域に与える影響を広くアピールでき、地域密着型の企業イメージを強化することにもつながります。

さらに、この補助金を活用することで、地元食材を活かしたメニュー開発や地域の歴史を紐解く映像作品との連動など、多様な展開が可能です。こうした活動は、単なる一時的なイベントにとどまらず、地域の食文化を守り育てる長期的な視点からも極めて有意義なものとなります。特に、観光や教育、まちづくりといった分野と連動した展開が期待されており、地域の未来を支える基盤づくりにも貢献する内容となっています。

映画と食という異なる表現手段を通して地域住民の心をつなぎ、鶴岡市ならではの文化を発信していくこの取り組みは、ユネスコ食文化創造都市としての役割を体現するものであり、他地域のモデルともなり得る貴重な制度です。申請を検討する際は、事業計画や実施体制を明確にしたうえで、地域社会に対する意義や波及効果を丁寧に示すことが求められます。市の公的支援を受けて地域文化を育てるこの機会を、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

⇒ 詳しくは鶴岡市のWEBサイトへ

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