2025年7月9日
労務・人事ニュース
働きがいと働きやすさを両立、自動車整備士向け新ガイドラインで職場環境の改善を加速
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「夜勤なし」/准看護師/訪問看護/車で通えます
最終更新: 2025年7月8日 22:37
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「駅チカ」/准看護師・正看護師/内科/小児科/消化器内科/クリニック
最終更新: 2025年7月8日 22:36
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「夜勤なし」/正看護師/特別養護老人ホーム/介護施設/ブランクのある方も歓迎
最終更新: 2025年7月8日 22:36
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准看護師/中間市/福岡県
最終更新: 2025年7月9日 06:34
自動車整備業の人材募集・定着・育成の取組を加速します ~「自動車整備士等の働きやすい・働きがいのある職場づくりに向けたガイドライン」の改訂等~(国交省)
令和7年6月24日、国土交通省は自動車整備業における人材確保と定着、そして育成を一層推進するため、「自動車整備士等の働きやすい・働きがいのある職場づくりに向けたガイドライン」の改訂を発表しました。あわせて、高校生を対象とした「仕事体験学習(インターンシップ)の受入れマニュアル」および「社会科見学の受入れマニュアル」も新たに策定され、今後これらを通じて現場の魅力発信と次世代人材の呼び込みが進められる見通しです。
これらの施策は、自動車整備業界が直面する人材不足という深刻な課題に正面から取り組むものです。近年、整備士の高齢化や若年層の職業選択の多様化により、新たな担い手の確保が困難になっている中で、業界全体が持続的に発展するためには、職場環境の改善と職業の魅力発信が欠かせません。今回のガイドライン改訂では、企業の事業規模や業態に応じた具体的な改善事例を取り入れ、誰もが実行しやすい内容となっている点が特徴です。例えば、働きがいの向上に向けた取り組みとして、キャリアパスの明確化や資格取得支援制度の導入が挙げられており、従業員一人ひとりの将来を見据えた仕組みが推奨されています。
また、新たに公表された「仕事体験学習受入れマニュアル」は、高校生が整備工場を訪れ、実際の整備作業を体験できる機会を提供するための指針です。このマニュアルには、受入体制の整備方法から保護者への説明の仕方、安全対策、申込みの流れに至るまで、現場の負担を最小限に抑えつつ実施できる具体的な方法が記されています。加えて、制服や安全靴の貸与・記念品としての提供など、高校生の参加意欲を高める工夫も取り入れられています。
さらに、「社会科見学受入れマニュアル」では、より低年齢層の児童・生徒にも整備士の仕事に触れてもらうための工夫が示されており、地域との交流を通じて業界の魅力を広く伝える役割が期待されています。こちらも、安全管理や行程表の作成、担当者の役割分担など、実施にあたっての基本を丁寧に解説しており、これまで見学受入れに不安を抱えていた事業者でも安心して取り組めるよう配慮されています。
国土交通省は今後、これらのガイドラインやマニュアルを広く周知し、自動車整備事業者が主体的に活用できるよう関係団体と連携しながらサポートを進めていく方針です。人材確保には一朝一夕の解決策はありませんが、業界全体が職場環境の見直しと若年層へのアプローチを強化することで、整備士という職業の社会的認知が高まり、将来にわたって安定した人材供給が可能になると見られています。
今回の一連の施策は、単なる啓発にとどまらず、実効性のある具体的な行動指針として、現場の声を反映しながら作成された点に大きな意義があります。自動車整備業の未来を支える若手人材をいかに育成・確保していくかという命題に対し、現場と行政が一体となって取り組む体制が整いつつあることが感じられる内容となっています。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ