2025年7月17日
労務・人事ニュース
東京―北九州間の貨物輸送が前年比760%超の急増、需要の急拡大に注目(令和6年度分)
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IT事務/月収例29.5万/土日祝休み/未経験から手に職/残業月10h以内/リモートあり
最終更新: 2025年7月16日 21:01
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航空輸送統計年報(令和6 年度(2024 年度)分)概要(国交省)
令和6年度(2024年度)の航空輸送実績が、国土交通省より6月30日に発表されました。この統計年報では、国内および国際航空輸送の旅客・貨物の取り扱い状況が詳細に示されており、コロナ禍からの回復が本格化していることが数字からも明確に読み取れます。航空業界における需要の回復は、関連業界を含む広範な経済活動にも影響を与えるため、企業の採用・経営戦略を考える上でも注目に値します。
国内定期航空輸送における令和6年度の旅客数は、総計で1億876万人となり、前年度比3.8%の増加となりました。幹線の利用者数は4,691万人で4.6%の増加、ローカル線は6,186万人で3.2%の増加と、いずれも前年を上回る結果です。特に幹線は東京(羽田)を起点とする各主要都市間の路線が中心で、ビジネスや観光の双方において回復基調が鮮明です。また、旅客輸送距離を示す「人キロ」ベースでも幹線・ローカル線ともに4~5%の伸びを記録しており、需要の広がりが数字からもうかがえます。
貨物輸送においても同様の回復傾向が見られました。国内の貨物総重量は61万8,117トンで、前年比11.4%の増加となりました。幹線が46万394トンで7.3%増、ローカル線は15万7,723トンで25.1%という高い伸びを記録しています。とくにローカル線での貨物輸送の伸長は、地域経済や産業流通の活性化に直結しており、地方発の物流需要が顕著に拡大していることを意味します。ローカル線のトンキロベースは前年比28.2%増と、距離と輸送量の双方において顕著な成長が見られました。
国際航空輸送に関しては、旅客数が2,116万人と前年から19.8%増加し、国際移動が本格的に復活していることが確認されました。とくにアジア路線や太平洋方面への便が高い伸びを示し、ビジネス・観光の両面で海外渡航者数が拡大しています。貨物輸送についても好調で、153万4,768トンという取り扱い量は前年から11.8%の増加です。アジアや北米向けを中心に、国際的なサプライチェーンの再構築が進んでいることを背景に、航空貨物のニーズが引き続き高い水準で維持されています。
また、路線別に見ると、国内旅客では「東京(羽田)―新千歳線」が約986万人と最多となり、座席利用率は81.6%と高水準を記録しました。次いで「東京(羽田)―福岡線」「東京(羽田)―沖縄(那覇)線」などが続き、いずれも前年比で利用者数が増加しています。貨物では「東京(羽田)―新千歳線」が約12.7万トンで最多となり、前年比13.4%の伸びを記録しました。「東京(羽田)―北九州線」に至っては前年比762.9%という異例の増加率を示しており、特定路線における貨物需要の爆発的な拡大がうかがえます。
燃料消費についても、ジェット燃料を中心に前年よりも5.9%増加し、運航便数および運航時間の増加に連動する結果となりました。航空機の利用が回復する中、エネルギーコストの管理や環境負荷の軽減も引き続き重要な課題となるでしょう。
令和6年度のデータは、コロナ禍以降の航空需要の正常化がいよいよ本格化していることを裏付けるものであり、航空会社や関連業界にとって明るい兆しといえるでしょう。今後はこの需要回復を持続可能な成長に結びつけるため、輸送効率の向上や地方路線の維持・強化、国際線ネットワークの拡充が求められます。
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ