2025年8月6日
労務・人事ニュース
1トンあたり最大6,000円補助、令和7年 世羅町の飼料高騰対策が畜産農家を支援
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「時短勤務可」/准看護師・正看護師/デイサービス/保育園/幼稚園/介護施設
最終更新: 2025年8月5日 22:49
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「夜勤なし」/准看護師/デイサービス/介護施設/オンコールなし
最終更新: 2025年8月5日 22:51
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「駅チカ」/准看護師・正看護師/クリニック/夜勤なし
最終更新: 2025年8月5日 22:51
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「駅チカ」/准看護師・正看護師/小児科/アレルギー科/クリニック/ブランクのある方も歓迎
最終更新: 2025年8月5日 22:51
令和7年 世羅町飼料価格高騰対策支援事業補助金
広島県世羅町では、近年の国際的な情勢変化や為替相場の影響を受けて急激に上昇している飼料価格に対応し、地域の畜産経営を守るための新たな支援策「世羅町飼料価格高騰対策支援事業補助金」が導入されました。この取り組みは、持続的な畜産活動を行う農家を対象に、配合飼料などの購入にかかる経費の一部を町が補助することで、生産者の経済的な負担を軽減し、地域農業の安定を図るものです。
補助の対象となるのは、世羅町畜産振興連絡協議会の会員であり、町内に住所を有し、実際に町内の農場で出荷販売を目的とした畜産経営を営んでいる方となります。また、補助金を受けた後も事業の継続を予定していることが条件とされており、一時的な支援ではなく、将来を見据えた経営を行う生産者への支援である点が特徴です。
補助金の計算方法は明確で、対象となる飼料の購入数量に対して、価格高騰前の基準価格と実際の購入価格との差額の2分の1を乗じた額が補助されます。この支援単価には上限が設けられており、1トンあたり最大6,000円までが補助対象となります。また、算出された補助金額のうち1,000円未満の金額は切り捨てとなり、支給額の上限は1件あたり100万円までと定められています。基準となる価格は令和3年度の飼料価格とされており、それ以降の価格上昇分が補助金算出の基準となります。
対象となる飼料は、令和6年10月1日から令和7年3月31日までの間に購入された配合飼料などで、実際に使用した数量を証明する領収書や契約書の写しなどが申請時に必要となります。これにより、申請者が正当に補助を受けるための実績が求められ、制度の透明性と公平性が担保されています。
申請を希望する畜産農家は、必要な書類をそろえたうえで、令和7年8月29日(金曜日)までに世羅町役場産業振興課へ提出する必要があります。申請書類は町の公式サイトからダウンロード可能で、書式第1号に加えて、対象期間中の飼料購入を証明できる書類の添付が必須です。申請に関する不明点がある場合は、早めに役場の担当窓口に相談することが推奨されます。
本補助金制度は、飼料価格の急激な上昇という外的な経済リスクに対し、行政が現場の声を反映させたかたちで迅速に対応する実効性のある政策の一つです。特に畜産業は、エネルギーや資材価格の影響を直接的に受けやすい業種であるため、こうした制度が現場の経営継続と生産体制の維持に与える効果は非常に大きいといえます。地元の畜産農家が安心して事業を続けられるよう、自治体が積極的に支援することは、地域経済の安定だけでなく、持続可能な食料供給体制の確保にもつながります。
今後、畜産経営を取り巻く環境は引き続き厳しい状況が予想されますが、こうした支援制度の存在が経営者の意思と努力を後押しし、地域農業全体の強靭化に貢献することが期待されています。
⇒ 詳しくは世羅町のWEBサイトへ