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2025年8月25日

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2024年世界自動車販売9,531万台 生産は1.1%減で回復鈍化

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「主要国・地域の自動車生産・販売動向」を公開 ―コロナ禍前水準を維持するも回復は鈍化 世界経済減速受け―(JETRO)


この記事の概要

ジェトロは、世界37カ国・地域の2024年における自動車生産・販売動向をまとめたレポートを公開した。世界全体の販売台数は前年比2.7%増の9,531万台、生産台数は1.1%減の9,250万台となり、コロナ禍前水準を維持するも回復の勢いは鈍化。地域別では中国、米国、インドが販売上位を占め、日本は販売・生産ともに減少した。


ジェトロが発表した最新レポートによると、2024年の世界自動車市場は新型コロナウイルス禍以前の水準を維持したものの、回復の勢いが明らかに鈍化している。国際自動車工業連合会(OICA)のデータでは、世界の新車販売台数は前年比2.7%増の9,531万台、自動車生産台数は1.1%減の9,250万台。2019年比では販売台数が3.5%増、生産台数が0.7%増と、2年連続でコロナ禍前の水準を上回ったが、前年比の伸び率は2023年の販売11.9%増、生産10.3%増から大幅に低下した。背景には、2023年に解消した半導体不足が需要を押し上げた反動や、世界経済の減速による新車需要の鈍化がある。

国別販売台数では、中国と米国が前年に続き上位2位を占め、インドが3位の座を堅持。インドは国内乗用車販売で3年連続過去最高を更新し、2024年度には430万台に到達した。一方、日本は前年比7.5%減で4位に留まり、インドとの差が広がった。

生産台数では、中国が1位、米国が2位、日本が3位、インドが4位、メキシコが5位となった。韓国は長年維持してきた5位から後退し、2019年以来初めて6位に落ちた。日本の生産台数は前年比8.5%減の823万台に落ち込み、輸出台数も4.6%減の422万台へ減少。日系メーカーの海外生産も5.9%減の1,648万台となり、いずれも2019年の水準(輸出482万台、海外生産1,885万台)を2年連続で下回った。メキシコは米国向け生産のニアショアリング効果で好調だったが、2025年に発足した第2次トランプ政権による追加関税政策で生産・輸出に陰りが見え始めている。

電動化の動向では、BEV(バッテリー式電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)を含むEVは多くの国・地域で引き続き増加したが、韓国、オーストラリア、EUでは販売の伸びが鈍化した。一方、北米や欧州市場ではHEV(ハイブリッド車)の販売が大きく拡大。燃料費や車体価格を考慮した際の費用対効果の高さや、充電インフラ不足が消費者の選択に影響している。こうした市場変化は、自動車メーカーの製品戦略や各国のエネルギー政策にも直接的な影響を与える可能性がある。

この記事の要点

  • 2024年世界自動車販売台数は9,531万台で前年比2.7%増
  • 生産台数は9,250万台で前年比1.1%減とマイナス転換
  • 販売上位は中国、米国、インド、日本の順
  • 日本の販売は7.5%減、生産は8.5%減と低調
  • メキシコはニアショアリングで好調も追加関税で影響
  • EVは全体的に増加も一部地域で伸び鈍化、HEVが北米・欧州で好調

⇒ 詳しくは独立行政法人日本貿易振興機構のWEBサイトへ

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