2025年8月22日
労務・人事ニュース
令和7年6月香川県の有効求人倍率1.48倍
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最終更新: 2025年8月21日 23:02
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最終更新: 2025年8月22日 01:05
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最終更新: 2025年8月21日 23:02
香川県の雇用情勢について(令和7年6月分)(香川労働局)
この記事の概要
令和7年6月の香川県における有効求人倍率は1.48倍となり、前月より0.04ポイント低下しました。正社員有効求人倍率は1.24倍と前年同月より上昇しており、正規雇用をめぐる需要は依然として高い傾向にあります。
令和7年6月の香川県における有効求人倍率は1.48倍と、前月の1.52倍から0.04ポイント低下しました。これは3か月ぶりの下落であり、全国的には第5位に位置づけられる高水準ながら、採用市場における微妙な変化を示すものです。企業と求職者の需給バランスが動き出している可能性があり、特に採用担当者にとっては注意深く市場を観察することが求められます。
正社員の有効求人倍率は1.24倍と、前年同月から0.09ポイント上昇しました。これは全国平均である0.98倍を大きく上回っており、香川県内では正社員採用に対するニーズが引き続き強いことを示しています。企業側としては、非正規雇用から正規雇用への転換を検討している層へのアプローチが有効であり、採用活動においてはキャリアパスの提示や研修制度の整備といった長期的な視点が必要です。
新規求人については、原数値で7,491人となり、前年同月比で1.6%増加しました。これは3か月ぶりの増加となり、一定の採用意欲が回復傾向にあることを示しています。業種別に見ると、サービス業(他に分類されないもの)、卸売業・小売業、製造業などで求人が増加しています。特に製造業では、技能人材の確保が急務とされており、具体的な技能訓練制度の有無や福利厚生の充実度が応募意欲を左右します。
一方で、運輸業・郵便業、宿泊業・飲食サービス業、生活関連サービス業・娯楽業などでは求人が減少しています。この背景には、物価高騰や消費マインドの抑制といった外部環境の変化があると考えられます。これらの業種では、短期的な人材確保ではなく、中長期的な定着戦略が必要とされ、たとえば多様な働き方の導入や、家庭と仕事の両立支援といった施策が、採用成功のカギを握るでしょう。
また、新規求職者数は3,268人で、前年同月比0.6%の増加となりました。これは11か月ぶりの増加であり、求職活動に踏み出す人が増えつつある傾向を示しています。この点において、企業が提示する求人情報の内容が極めて重要になります。応募者が知りたいのは給与や就業時間だけでなく、職場の雰囲気や成長機会、社内のコミュニケーションのあり方といった点も含まれます。求人票には、単なる事務的な情報だけでなく、自社の魅力を率直に伝える工夫が求められます。
香川県の雇用情勢に対する基調判断としては「求人が求職を上回って推移しており、緩やかに持ち直しているものの、今後も物価上昇等が雇用に与える影響に留意する必要がある」とされています。このように一見堅調に見える雇用情勢も、外部環境の影響を受けやすい側面があるため、企業の採用担当者は数値だけでなく、社会経済全体の動向にも注意を払うべきです。
今後、雇用の維持や拡大に取り組む上で、特に注目したいのがデジタル技術の活用です。オンライン面接やAIによる書類選考支援といった手法が広がっており、香川県のように中小企業の多い地域においても、こうした技術を取り入れることで採用活動の効率化と応募者への印象向上が期待できます。また、企業ブランドの強化も採用戦略において無視できません。地元出身者のUターンやIターンを促すには、企業の社会的役割や地域貢献の実績など、働くことの意味を伝える情報発信が有効です。
さらに、求職者のニーズに合わせた柔軟な働き方の提供も鍵になります。フルタイム勤務のみならず、短時間正社員制度や副業・兼業容認制度など、個々のライフスタイルに応じた雇用形態の導入が、求職者の関心を引く可能性があります。特に子育て世代や高齢者、介護を担う家族など、多様な事情を抱える人々にとって、柔軟な働き方は大きな魅力となります。
このように、香川県の最新の雇用統計から見えてくるのは、採用活動が単に人を集めるだけの作業ではなく、戦略的かつ丁寧な取り組みである必要があるということです。求人倍率という数字の背後には、業種ごとのニーズや地域特性、求職者の期待など、多くの要素が絡み合っています。採用担当者は、そうした複雑な背景を読み解き、求職者に寄り添った対応を行うことで、企業の未来を担う人材を見つけ出すことができるでしょう。
この記事の要点
- 令和7年6月の香川県の有効求人倍率は1.48倍で前月より0.04ポイント低下
- 正社員有効求人倍率は1.24倍で前年同月より0.09ポイント上昇し全国平均を上回る
- 新規求人は3か月ぶりの増加となりサービス業や製造業での求人が堅調
- 運輸・宿泊・生活関連分野では求人が減少傾向
- 新規求職者数は11か月ぶりに増加し求職活動が再活発化している
- 求人票の内容充実や働き方の柔軟性が応募者の関心を高める鍵
- オンライン採用の導入や企業ブランド強化が採用成功に寄与する
- 地域社会への貢献や定着支援を通じた長期的視点の採用戦略が重要
⇒ 詳しくは香川労働局のWEBサイトへ