2025年10月15日
労務・人事ニュース
2025年6月 新幹線利用者が2937万人に回復、前年比8.4%増で観光と出張需要が反映
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鉄道輸送統計月報(概要)(令和7年(2025年)6月分) (国交省)
この記事の概要
2025年6月の鉄道輸送統計によると、鉄道旅客の総数は20億3280万人で前年同月比3.4%の増加となり、旅客人キロは332億人キロと4.2%の伸びを記録しました。また、鉄道貨物輸送では301万トンの貨物が運ばれ、前年より4.2%増加し、貨物トンキロも2.6%の伸びを見せています。新幹線やコンテナ輸送の増加が全体の数値を押し上げた要因とされています。
国土交通省が発表した令和7年6月分の鉄道輸送統計月報によると、国内の鉄道輸送において旅客・貨物ともに前年同月を上回る伸びを見せており、コロナ禍からの回復や経済活動の活性化が継続していることがうかがえる内容となっています。
旅客輸送については、鉄道全体の旅客数が20億3280万人に達し、前年同月と比較して3.4%の増加となりました。特にJR各社が運行する路線では、7億4345万4千人が利用しており、前年同月比2.8%の増加となっています。さらに、長距離移動の需要を反映するかのように、新幹線の利用者数は2937万人となり、前年と比較して8.4%もの大幅な増加を記録しました。このように、新幹線の利用回復が顕著に見られたことは、観光需要の回復やビジネス出張の再開が背景にあると考えられます。
旅客人キロ(延べ人数と移動距離を掛け合わせた指標)においても、総合計で332億人キロに達しており、前年に比べて4.2%の増加となりました。JR旅客会社全体では2005億人キロを記録し、その中でも新幹線は6937億人キロと前年より9.2%増加しています。これは鉄道の利便性が改めて評価されている証ともいえます。一方、JR以外の民鉄各社では、乗客数が12億8934万2千人で前年より3.7%増加し、旅客人キロは1兆311億キロで3.0%の伸びとなりました。
貨物輸送に関しても堅調な動きを示しており、6月の貨物輸送総量は301万トンとなり、前年同月比で4.2%の増加が見られました。貨物トンキロは14億155万トンキロで、2.6%の増加となっています。中でも、コンテナ輸送が好調で、176万2592トンの取り扱いがあり、これは前年同月比6.3%の増加でした。これはネット通販や小口物流の需要が堅調に推移していることの反映と見られます。さらに、車扱貨物についても124万7224トンが輸送され、前年と比較して1.3%の増加を記録しています。貨物トンキロにおいては、車扱が前年比8.5%増という高い伸び率を示し、原材料や建材等の大量輸送が増えていることをうかがわせます。
全体として、旅客・貨物ともに前年を上回る結果となっており、国内の交通需要が着実に回復してきている様子が数値からも明確です。特に新幹線や貨物のコンテナ輸送といった特定の輸送モードでの伸びが顕著であり、今後の鉄道輸送の動向においても重要な指標となることが予想されます。こうした動きは、鉄道関連企業の収益改善や設備投資の拡大、人材確保の必要性とも直結しており、採用戦略を見直す上でも貴重なデータといえるでしょう。
この記事の要点
- 2025年6月の鉄道旅客数は前年同月比3.4%増の20億3280万人
- 旅客人キロは332億人キロで4.2%増加、新幹線の利用が特に好調
- 新幹線旅客数は2937万人で前年より8.4%の大幅増
- 鉄道貨物輸送量は301万トンで前年比4.2%増
- コンテナ輸送が前年比6.3%増、車扱貨物も1.3%増と堅調
- 貨物トンキロでは車扱が8.5%増加し、輸送効率も向上
⇒ 詳しくは国土交通省のWEBサイトへ