2025年10月11日
労務・人事ニュース
福岡県がサイクルステーション整備に最大1.8万円補助、申請は2026年2月27日まで
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最終更新: 2025年10月11日 10:06
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最終更新: 2025年10月11日 10:06
令和7年 福岡県サイクルスタンド整備等補助金
福岡県では、自転車を活用した観光振興を推進するため、県内各地で自転車利用者の受入環境を整備する事業者に向けた補助制度「福岡県サイクルスタンド整備等補助金」を実施しています。この補助金は、サイクルツーリズムを軸とした地域活性化を図ることを目的としており、サイクリストにとって利便性の高い環境を整える事業や、地域の魅力を発信するイベントの開催などを対象に、費用の一部を助成するものです。申請受付期間は令和7年4月21日から令和8年2月27日までとされており、対象事業を検討している事業者は早めの準備が求められます。
制度の対象となる補助事業は大きく5つに分類されており、まず一つ目は「サイクルステーション整備事業」です。これは福岡県内に拠点を持つ飲食店、土産物店、観光関連事業者などが対象で、自転車を安全に停めることができるサイクルスタンドや、空気入れ、自転車専用工具を設置することで補助を受けられます。補助率は経費の2分の1以内、1施設あたりの上限額は18,000円です。
二つ目の「サイクリストに優しい宿整備事業」では、福岡県内(政令市を除く)に所在する旅館や民泊施設が対象となり、宿泊者が持ち込んだ自転車を施錠可能な場所に保管できるように整備する場合に補助が適用されます。整備対象には、空気入れや自転車修理用の工具なども含まれ、補助上限額は1施設につき5万円までとされています。観光と連動した施設環境の整備を行うことで、県外や海外からのサイクリストにとって魅力的な滞在先となることが期待されています。
三つ目は「サイクルゲートウェイ整備事業」で、これは更衣スペースや荷物預かりサービスを提供できる設備を設けることにより、福岡県が認定する「サイクルゲートウェイ」としての条件を満たす施設整備を支援します。こちらも補助率は経費の2分の1以内で、補助金の上限は1施設あたり30万円となっています。サイクルステーションと同様に、観光施設や地域団体が対象であり、地域全体の受入体制の整備に繋がります。
四つ目は「サイクルツーリズムを通じた新たな旅行需要創出事業」です。これは、レンタサイクルの拡充や、自転車を載せられる公共交通機関の導入など、自転車を利用した旅行スタイルの多様化を図る事業が対象です。また、貸出場所と異なる場所への返却サービスや、シェアサイクルの再配置サービスといった新しいサービスの開発も支援の対象となります。補助率は2分の1以内で、上限額は100万円と設定されており、事業規模に応じた柔軟な対応が可能です。なお、事業費のうち広告宣伝費は総額の2割が上限となり、貸出用自転車の購入については1台あたり5万円が上限です。
五つ目は、「地域のサイクリングイベント国際化支援事業」です。こちらは、福岡県内で開催される一定条件を満たしたサイクリングイベントを対象として、外国人観光客の誘致を目指す事業を支援します。設定されるコースの総距離が100キロメートル以上であること、イベントが福岡県内を走行ルートに含むことなどが条件で、3年以内にインバウンド参加者を全体の1割以上にすることを目標とする内容となっています。補助率は対象経費の2分の1以内、上限は100万円です。
申請方法は、所定の様式に記入したうえで、電子メールまたは郵送での提出となっており、提出先は福岡県商工部観光局観光振興課の観光地域づくり係となっています。申請書類には、交付申請書、事業計画書、収支予算書などが含まれ、事業の実施内容や財務計画の明確化が求められます。事業実施後には、事業実績報告書や請求書を提出することで補助金の受給が可能となります。
この制度は、県内の観光資源を生かしつつ、自転車という環境に優しい移動手段を活用した持続可能な観光モデルの実現を目的としています。特に近年、健康志向や自然志向の高まりを背景に、サイクルツーリズムへの注目が集まっている中で、県がこうしたインフラ整備を後押しすることで、観光事業者の取り組みがより具体的かつ実効性のあるものになることが期待されます。
⇒ 詳しくは福岡県のWEBサイトへ