2025年10月10日
労務・人事ニュース
令和6年産米の8月相対取引価格、玄米60kgあたり27,179円で前月比1%上昇
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令和6年産米の相対取引価格・数量について(令和7年8月)(農水省)
この記事の概要
令和7年8月における令和6年産米の相対取引価格は、全銘柄平均で27,179円(玄米60kgあたり)となり、前月比で1%上昇しました。取引数量は3.1万トンにとどまり、全体のわずか2%を占めるに過ぎません。取引は終盤に差し掛かっており、価格と数量の動向が注目されています。
農林水産省は、令和7年9月19日に令和6年産米の8月における相対取引価格と数量についての最新データを公表しました。これによると、8月の全銘柄平均価格は玄米60kgあたり27,179円で、前月と比較して約1%の上昇を見せました。相対取引とは、生産者と卸売業者、または集荷団体などが相互に条件を交渉し合って成立する契約形態であり、市場の需給状況をより反映した価格形成がなされるのが特徴です。
今回の取引データは、各産地から報告された内容を基に農林水産省が集計したもので、調査結果の速報として取りまとめられました。相対取引価格は、運賃や包装代、消費税を含む1等米の契約価格を加重平均したものであり、地域や品種ごとに異なる価格設定がなされていることが前提となっています。加えて、数量はその契約ベースでの実際の取引合計となります。
取引数量については、令和6年産米全体の中で8月の取引量は約3.1万トンにとどまり、これは年間を通じた取引量のわずか約2%に相当します。これは、8月時点での取引がすでに終盤に差し掛かっていることを反映したものと見られます。収穫から流通への移行期にあたるため、多くの業者や団体ではすでに主要な契約を終えており、今後の取引量の伸びは限定的と予想されます。
背景として、平成30年産以降、米政策は大きな転換を迎えており、生産者や集荷団体などが自らの経営判断に基づいて米を生産・販売できる環境整備が進められてきました。これに伴い、農林水産省では平成26年から、需給や価格、在庫などの情報をよりきめ細かく提供する取り組みを行っており、今回のデータもその一環として公表されています。こうした情報は、生産者や販売業者が今後の販売戦略を立てる上での貴重な指標となっています。
また、農業関係者にとっては、相対取引価格の変動が経営に直接影響を与えるため、こうしたデータの定期的な公開は極めて重要です。特に今年度は、物価上昇や物流コストの増加といった外部要因の影響を受け、価格形成にも揺らぎが見られています。前月比1%の価格上昇は一見すると緩やかに見えますが、年間の推移を俯瞰すると、特定の銘柄や地域で顕著な価格変動がある可能性も否定できません。
さらに、主食用米の流通全体における長期的な動向にも注目が集まっています。農林水産省は過去10年以上にわたり相対取引価格と数量の推移を蓄積しており、それらのデータはホームページ上で広く公開されています。経済動向や天候、消費者需要の変化などが価格や取引量にどう影響しているかを分析することで、今後の施策や経営判断に資する材料となるでしょう。
このように、令和6年産米の相対取引に関する情報は、農業経営に携わる多くの関係者にとって不可欠なものであり、価格の上昇傾向や取引量の減少が示す市場の動きは、今後の生産計画や販売戦略の策定に直結する重要な指標といえます。農林水産省が提供する最新の統計情報は、変化する市場環境の中で的確な判断を下すための羅針盤となるでしょう。
この記事の要点
- 8月の相対取引価格は前月比で1%上昇し27,179円/60kgとなった
- 8月の取引数量は3.1万トンで、年間の全取引量の約2%にとどまった
- 相対取引は価格に運賃・包装代・消費税を含む加重平均で算出
- 平成30年以降の米政策見直しにより生産者の自主的経営判断が重視されている
- 農林水産省は平成26年以降、きめ細かい価格・需給情報を公開中
- 令和6年産米の価格動向は今後の経営戦略に大きく影響を与える可能性がある
⇒ 詳しくは農林水産省のWEBサイトへ