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2025年11月5日

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令和7年 柏崎市が農業者を支援、収入保険加入に最大15万円を補助

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令和7年 農業収入保険の新規加入者の保険料を補助

柏崎市では、地域の農業経営を安定させるための取り組みとして、「農業収入保険加入促進事業補助金」を実施しています。この制度は、新潟県農業共済組合が取り扱う「収入保険」に新たに加入した農業者に対し、保険料の一部を助成するもので、農業者が気象災害や市場変動などによる収入減少に備えやすくすることを目的としています。近年の気候変動や価格変動の影響を受けやすい農業経営において、収入保険はリスクマネジメントの重要な柱となっており、その加入促進を市が後押しする形となります。

補助の対象となるのは、柏崎市内に住所を有する農業者、または市内に主たる事務所を置く農業生産法人です。さらに、青色申告を行っていること、市税の滞納がないことが条件となります。青色申告者が対象とされているのは、農業経営の透明性や記帳の適正化を推進するためであり、制度利用によって地域の経営体質の強化も期待されています。

対象となる保険期間は、令和7年(2025年)1月1日から令和8年(2026年)12月31日までに開始するものです。つまり、2025年および2026年の保険加入分が補助の対象となります。収入保険は、農業者の総収入を基準にして損失があった際に補填される制度であり、天候不順や災害、価格下落など幅広いリスクに対応できる点が特徴です。これまでの農業共済制度よりも包括的であり、個人経営や法人を問わず幅広い農業者が加入可能となっています。

補助対象となる経費は、新規加入時に農業者が負担する掛け捨て保険料と付加保険料です。積立金や任意の付加金などは対象外とされています。補助率は対象経費の4分の3以内で、上限は15万円となります。つまり、例えば加入に要した保険料が20万円の場合、そのうち15万円が補助金として支給されることになります。市の助成により、初めて収入保険へ加入する際の費用負担が大幅に軽減され、制度への参加を後押しする仕組みです。

申請の際は、「農業収入保険補助金交付申請書兼実績報告書」に必要事項を記入し、農林水産課農業振興係へ提出します。併せて、収入保険の保険証書の写しまたはそれに準ずる書類、補助金振込口座の通帳写し、その他市が必要と認める書類を添付する必要があります。これらの書類により、実際に新規加入したことや支払い内容を確認の上、補助金が交付されます。

収入保険制度は、農業者が予期せぬ収入減少に直面した際に経営を継続できるよう支援する仕組みです。台風や長雨、猛暑などの異常気象が増加する中、収穫量や品質の低下、また市場価格の下落といった影響が農家経営に深刻な打撃を与えるケースが増えています。こうしたリスクを一元的にカバーする収入保険は、従来の作物ごとの共済制度を超えた包括的な保険として注目されています。しかし、加入時の初期費用が高いという課題があるため、柏崎市の補助制度はその経済的負担を軽減し、より多くの農業者に加入を促す狙いがあります。

また、この補助金制度は、単に保険加入を促進するだけでなく、農業経営の近代化や経営管理能力の向上を目的としています。青色申告者を対象とすることで、経営データの蓄積が進み、今後の事業計画の改善や経営分析が行いやすくなります。これにより、市内の農業経営体がより持続的で安定的な事業運営を行えるよう支援することが期待されています。

申請は年度ごとに行われ、予算の範囲内で交付されるため、早めの準備が重要です。申請書類の提出後、市の審査を経て適正と認められた場合に補助金が交付されます。交付決定後は、報告書の提出など、実績確認の手続きが求められます。

柏崎市では、今後も農業経営の安定化と地域農業の持続的発展を目指して、保険制度の利用促進や経営支援策を強化していく方針です。市としては、この補助金が農業者のリスク軽減と経営継続の一助となり、地域農業の活力維持に寄与することを期待しています。農業経営者にとっては、自然災害や価格変動といった不確実な要因に備えるための有効な手段として、この制度の活用が推奨されます。

⇒ 詳しくは柏崎市のWEBサイトへ

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