2025年11月3日
補助金・助成金, 労務・人事ニュース
串本町が信用保証料を全額補助、小企業の資金調達を全面支援
エラー内容: Bad Request - この条件での求人検索結果表示数が上限に達しました
令和7年 串本町 小企業信用保証料免除に係る補助金
和歌山県串本町では、町内の小規模事業者の経営基盤を強化し、地域経済の持続的な発展を支援するため、「小企業信用保証料免除に係る補助金」制度を実施しています。この制度は、町内の小企業者が事業資金を借り入れる際に必要となる信用保証料を町が全額負担するもので、経営者の資金繰りを円滑にし、地域産業の振興を図ることを目的としています。中小企業にとって、資金調達時の保証料は大きな負担となるケースが多く、これを行政が直接支援することで、事業拡大や設備投資などの前向きな経営判断を後押しする仕組みとなっています。
対象となるのは、和歌山県が実施する「中小企業融資制度」のうち、「中小企業一般融資 小企業応援資金(小口枠)」を利用して資金を借り入れる小企業者です。この小口融資は、比較的少額の運転資金や設備資金の調達を目的としたもので、地域の中小事業者が日常的に利用しやすい制度です。町では、この融資制度を活用する際に発生する信用保証料を全額補助することで、事業者の負担を軽減します。保証料を事業者自身が支払う必要がないため、実質的に無保証料で融資を受けることが可能となります。
補助を受けるための条件として、申請者は「串本町商工会」の会員であることが求められます。さらに、商工会から推薦を受けた事業者でなければなりません。この推薦書が制度利用の要となるため、まずは串本町商工会に相談することが必要です。商工会が推薦書を発行した後、その書類を金融機関に提出し融資の申込みを行います。申込みが受理され、審査に通過した場合、和歌山県信用保証協会が保証を行い、その保証料を串本町が直接支払う形になります。そのため、事業者は町に対して補助金申請の手続きを行う必要がありません。
この仕組みにより、事業者は金融機関や保証協会との煩雑な手続きを減らし、スムーズに融資を受けることができます。また、保証料が免除されることで、資金調達コストの削減にもつながります。特に小規模事業者にとっては、保証料負担が軽減されることが大きな経営支援となり、事業継続や設備投資、新商品開発など、前向きな取り組みを後押しする効果が期待されています。
ただし、本制度はあくまで和歌山県の中小企業融資制度の一部として運用されており、融資の実行には金融機関および和歌山県信用保証協会による審査があります。商工会から推薦を受けた場合でも、審査の結果、融資が受けられないケースがある点には注意が必要です。融資内容や条件の詳細については、和歌山県が公表している「中小企業融資制度のご案内」に基づき確認することが推奨されます。
本補助金制度の最大の特徴は、町が信用保証料を「全額負担」するという点です。通常、信用保証料は借入金額や返済期間に応じて数万円から数十万円かかることがありますが、串本町ではこの費用をすべて町が負担します。例えば、運転資金として300万円を借り入れる場合、保証料が約15万円かかるケースもありますが、本制度を利用すればその全額を町が支払うため、実質的に事業者の自己負担はゼロになります。これにより、小規模事業者でも安心して金融機関からの融資を受けることができ、資金繰りの安定化が期待されます。
さらに、この制度は地域経済の循環促進にも寄与しています。商工会が推薦窓口となることで、地域内の中小企業の経営実態を把握しやすくなり、商工会を中心とした支援ネットワークが強化されます。金融機関、信用保証協会、行政、商工会の4者が連携して企業支援を行うことで、地域の中小企業が持続的に発展できる環境づくりが進んでいます。
申請手続きは非常にシンプルで、事業者はまず商工会に相談し、推薦を受けたうえで金融機関に融資申請を行うだけです。保証料の支払いは町から信用保証協会へ直接行われるため、補助金の請求や精算などの事務手続きは不要です。補助金は予算の範囲内で交付されるため、年度途中で予算が終了する場合もあります。融資を検討している事業者は、早めに商工会へ相談することが望ましいといえます。
この「小企業信用保証料免除制度」は、特にコロナ禍以降の資金繰り悪化や原材料価格高騰などで経営が厳しくなっている小規模事業者にとって、大きな支えとなっています。保証料の負担がなくなることで、資金調達のハードルが下がり、地域の中小企業が再び活力を取り戻すきっかけになることが期待されています。串本町では今後も、小規模事業者の経営安定化と地域産業の振興に向けた支援を継続していく方針です。
⇒ 詳しくは串本町のWEBサイトへ


